第63回 関東地区高等学校PTA連合会大会 神奈川大会

平成29年7月7日(金)8日(土)
関東地区高等学校PTA連合会 神奈川県立高等学校PTA連合会
神奈川大会 実行委員長挨拶
関東地区高等学校PTA連合会会長
大石幸和

 第63回関東地区高等学校PTA連合会大会神奈川大会は、予想はしていたものの、酷暑の中での開催となりました。この酷暑の中、加盟7県の各地からエキゾチックかつ近代的な港町横浜に総勢4421名もの沢山の会員が集い盛況に開催され、無事大役を果たすことができましたことを大変嬉しく存じます。

本大会では、「心ふれあう しなやかな 人づくり ~学び行動するPTA~」をメインテーマに掲げ、分科会や記念講演、さらにはアトラクションなどにそのテーマを反映させ、分かり易く、楽しく、啓発的に組み立て進めてまいりました。大会に参加された皆様、充分に堪能していただけましたでしょうか。

 今大会の結晶ともいえる報告書がここに纏まりました。この報告書が、今後の関東地区高等学校PTA連合会並びに加盟各県の高等学校・中等教育学校・特別支援学校のPTA活動の進展のために活用いただけたら幸いでございます。

 大会主管県として、大会準備に早くから着手し、「笑顔でおもてなし」を合言葉に、心ひとつにして全力であたってまいりましたが、不手際も多々あったかと懸念されます。ご迷惑をおかけした関係者の方々に、この場を借りて心中より深くお詫び申し上げます。

 最後になりましたが本大会を開催するにあたり全面的なご支援・ご協力を賜りました神奈川県教育委員会、神奈川県学校長会、一般社団法人全国高等学校PTA連合会、協賛各企業・団体、各県高等学校PTA連合会、県内各高等学校・中等教育学校および同PTAの関係者の皆様に対して、厚く感謝申し上げます。



石川:お待たせいたしました。定刻になりましたので全体会を始めさせていただきます。改めまして、本日司会進行をさせていただきます石川みゆきと申します。皆さま、こんにちは。よろしくお願いします。(拍手)

 そして手話通訳をお願いしてございます。川島陽子さんです。そして、栗田まりさんです。(拍手)どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、はじめに開会のことばを関東地区高等学校PTA連合会副会長、佐藤昌義より申し上げます。

佐藤:ご紹介をいただきました、群馬県連前会長の佐藤でございます。ただ今より第63回関東地区高等学校PTA連合会大会、神奈川大会を開会いたします。よろしくお願いいたします。(拍手)

石川:国歌を斉唱いたします。恐れ入りますが皆さんご起立いただきまして、国旗にご注目ください。前奏に続きましてご斉唱をお願いいたします。

(国歌斉唱)

 ありがとうございました。どうぞご着席ください。

 それでは開会に当たりまして、主催者を代表して関東地区高等学校PTA連合会会長、大石幸和よりごあいさつをさせていただきます。

大石:皆さま、こんにちは。関東地区高等学校PTA連合会会長、本大会の実行委員長をやっております、大石幸和と申します。会員の皆様におかれましては、関東各地区よりこの神奈川県まで多数のご参加をいただき厚く感謝申し上げます。また、本日は公務ご多忙の中、神奈川県黒岩知事、小野寺県議会副議長、桐谷教育長をはじめ多数のご来賓のご臨席を賜りまして、重ねて心より厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございます。

 皆さんよくご存じの開催地である横浜市は、158年前の開港以来、西洋文化の玄関口として栄えてきたエキゾチックな港町でございます。日本の文明開化を支え続けてきた「ハイカラな町」という面影が、今なお異国情緒漂う独特な街の雰囲気に色濃く残る国際文化都市として発展してまいりました。また、2020年の東京オリンピックの際には、横浜にてサッカーや野球といった競技の開催も予定されております。グローバル化の波はますます避けて通れなくなっていると言えると思います。

 と同時に、近年青少年を取り囲む環境は我々が育ってきた時代とは全く異なり、モノや情報が溢れ、凄まじい勢いで変化を続けております。スマホなどのSNS問題、いじめ防止対策問題、自ら考える力や判断する能力育成のための主体的・対話的な深い学び、さらにはインクルーシブ教育の推進など、皆様もご承知のとおりたくさんの課題がございます。この関東地区大会の意図するところは、高等学校のPTA活動を通して、家庭教育の充実を図るとともに、家庭・学校・地域社会との連携を深め青少年の健全育成を推し進めることにあろうかと存じます。

 今年度のこの神奈川大会では、「心ふれあう しなやかな 人づくり~学び行動するPTA~」をメインテーマとして、青少年の心豊かで創造性に満ち溢れた、心身ともに健全な自己肯定感の醸成を願い、PTAとしての効果的な活動について、各分科会で研究・協議しご活用いただければと思っております。

 さて、本日の記念講演は日本テレビアナウンサーを経て、現在はフリーでご活躍中の羽鳥慎一さんによる「聞くちから、話すちから」です。インタビュー形式で進行いたしますが、上手な話の聴き方、それからわかりやすく話す心構えなど、実践に役立つ内容をお伺いし、皆さまの円滑な親子関係にもご活用いただければと思っております。

 2日目の分科会でございますが、第1~第4分科会まで、提案県よりテーマに沿ったさまざまな発表があり、研究・協議を進め、各PTA活動にご活用いただきたいと思っております。

 第5分科会では東京工芸大学の大島武教授をお招きし、これからの社会を生き抜くためのコミュニケーション能力を学び、心ふれあう人づくりについて楽しく一緒に考えたいと思います。  第6分科会では、講演とパネルディスカッションにより、「自己肯定感」とは何かというものを学び、子どもたちのやる気のきっかけ作りを支援できたらと考えております。

 2日間のこの大会は、私たち神奈川県の実行委員会が主体となって企画し、運営・進行を手掛けてまいります。何分にも不慣れであり、行き届かない点が多々あろうかと思いますが、精一杯のおもてなしをさせていただきたく思います。

 また、今回ご協賛いただいています一般財団法人神奈川県立高等学校安全振興会様、特別協賛・協賛広告をいただきました各社様、先ほどのアトラクションや冊子の表紙イラスト、救護対応などでご協力いただきました金沢総合高校、湘南台高校、横浜南陵高校、横浜平沼高校、二俣川看護福祉高校の教職員、それから生徒の皆様、さらには、この大会のために早くから準備に携わっていただきました300名を超す各地区からの協力員の皆様、そして実行委員のみなさまに改めて、厚く御礼申し上げます。

 最後となりますが、この2日間の神奈川大会にて有意義に皆さま過ごされ、沢山の土産話を持ち帰っていただき、各地域で有効活用と諸課題の解決の参考にしていただければと思います。皆様の益々のご活躍を祈念し大会実行委員長のあいさつとさせていただきます。2日間どうぞここで楽しんでいってください。よろしくお願いいたします。(拍手)

石川:大石会長よりごあいさつでございました。続きまして、共催であります一般社団法人全国高等学校PTA連合会会長、牧田和樹よりごあいさつをさせていただきます。

牧田:皆さん、こんにちは。ただ今ご紹介をいただきました、全国高等学校PTA連合会の会長を務めております牧田でございます。とはいいましても、私、実は先月の末に新たに会長になったばかりでありまして、まだできたての「ほやほや」みたいなところでございます。まずもって本日は関東地区神奈川大会の開催に当たりまして、黒岩神奈川県知事さまをはじめ多数のご来賓の皆さま方にご臨席を賜りましたことを、主催者の仲間として心より感謝申し上げたいと思います。本当にどうもありがとうございます。

 また、本日主管をいただいております神奈川県立高等学校PTA連合会の皆さま方には、開催準備に大変お世話をいただきましてありがとうございました。全国高等学校PTA連合会のほうでは、先日、総会が終えたばかりでありますけれども、調査広報委員長として、ただ今ごあいさつをいたしました大石会長に出ていただいております。それから、理事として、金田会長にお引き受けいただいております。お2人とも大いに、われわれ全国高P連としては期待をしているところであります。

 さて、全国高等学校PTA連合会の役割は2つあるというふうに思っております。1つは、文部科学省をはじめ全国展開している組織と、皆さま方の県連、あるいは各学校PTAとをつなぐ役割、つまり連絡調整機関としての役割があるのではないかと思っております。そしてもう1つの役割は、会員相互の交流といいますか、情報交換する場を提供する役割があると思っております。

 そのような観点からいたしますと、この地区大会というのはまさに2つ目の、情報交換の役割を担っているわけであります。全国高P連には9つの地区があるわけですが、関東地区は750校余りの加盟をいただいております。これはもちろん9地区の中でトップであります。本日も1~3階まで、先ほど大石さんにお聞きしたら4,500名の方がこの会場にいらっしゃっているということで、これだけの方が集まる地区大会というのはそうないわけでありまして、ぜひスケールメリットといいますか、最大の地区の大きさをご享受いただいて、余すところなく情報交換をしていただければ幸いかと思っております。

 最後になりますけれども、関東地区7県の連合会の皆さまにとりまして、この神奈川大会が有意義な時間を過ごされ、実り多きものとなりますことを心よりご祈念申し上げ、あいさつとさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)

石川:牧田会長よりごあいさつでございました。さて、本日はお忙しい中、多くのご来賓の皆さまにお越しいただいております。ここでご臨席いただきましたご来賓の皆さまよりご祝辞を頂戴してまいります。  はじめに神奈川県知事黒岩祐治さま、お願いいたします。(拍手)

黒岩:ようこそ、横浜、神奈川の地へお越しいただきました。神奈川県知事の黒岩祐治です。本日は第63回関東地区高等学校PTA連合会大会、神奈川大会の開催、誠におめでとうございます。しかし、ずいぶんたくさんお集まりになりましたね。ここでいろんなイベントがありますけれど、3階席のてっぺんまでお客さんが入っているというのはあまり見たことがない光景であります。この暑い中、関東各地から子どもたちの教育の環境を少しでもよくしてやりたい、そんな親の心がここに集まって、一生懸命討論するということ。本当に素晴らしいことだなと思う次第であります。

 私は神奈川県政を進める上で一番大事にしている言葉、それはひらがなで書いた「いのち」という言葉です。「いのち」が輝く神奈川を作りたい、そんな思いでやっております。そして、「いのちの授業」といったものをあらゆる教育現場で実施してもらってもいます。そして、その「いのちの授業」の中で素晴らしい授業といったもの、それを選ぶ「いのちの授業」大賞、そんなイベントも行っているところであります。

 しかし、そんな「いのち」を一番大事にしていたはずのこの神奈川で、去年大変残念な事件が起きてしまいました。7月26日、津久井やまゆり園という施設で、「障がい者はいなくなったほうがいいんだ」という、とんでもない間違った考えに基づく独断の凶行が行われました。そして、19名もの貴重な、かけがえのない命が奪われてしまいました。あれからもうすぐ1年がたちます。「いのち」ということを一番大事にしていたはずのこの神奈川県でそういうことが起きたこと、本当に残念でなりません。

 しかし、恐ろしいことにネットの世界では、その犯罪者に対して共感する人が出てきている。これは本当に恐ろしいことだなと思いました。われわれは障がい者を差別しちゃいけないんだ、共に生きる社会を作っていくんだ、それをずっと続けてきたはずでありました。しかし、こんな事件が起きてしまった。そして、そんな障がい者はいなくなったほうがいいという思いに共感する人が広がってくる。これは何としても乗り越えなければいけない最大の課題だと思ったところであります。

 そこで、県議会の皆さんとしっかりと議論をしながら、「ともに生きる社会かながわ憲章」といったものを取りまとめました。そして、この精神を広く深く発信していこうと、ずっと今努力をしている最中であります。

 そして、24日から1週間を「ともに生きる社会」を考える週間として、みんなで改めていのちといったものを考えたいと思っております。そして秋にはこの横浜で「みんなあつまれ2017」というイベントを開催し、「ともに生きる」ということの意味をみんなで体感しよう、感じ合っていこう、そんなイベントも用意しているところであります。

 そんな中、その横浜で、この神奈川で皆さまが子どもたちの「いのち」が輝くような、素晴らしい教育環境を作るためにしっかりと討論されるということを心から応援したい、そんな気持ちであります。2日間の大会が素晴らしい成果となりますことを心からお祈り申し上げまして、私からの歓迎のごあいさつとさせていただきます。おめでとうございました。(拍手)

石川:ありがとうございました。神奈川県知事、黒岩祐治さまのご祝辞でございました。黒岩知事におかれましては、この後ご予定がございますので、これにてご退席となります。お忙しい中、ご臨席いただきましてありがとうございました。どうぞ会場の皆さま、拍手でお送りください。(拍手)

 続きまして、神奈川県議会副議長、小野寺慎一郎さま、お願いいたします。(拍手)

小野寺:皆さま、こんにちは。ただ今ご紹介をいただきました、神奈川県議会副議長の小野寺慎一郎と申します。本日、佐藤光議長が所用で出席することができませんので、私から神奈川県議会を代表して一言ごあいさつをさせていただきたいと存じます。本日は第63回関東地区高等学校PTA連合会神奈川大会がこのように盛大に開催されましたことを心からお祝い申し上げますとともに、関東各県からご来県された皆さまを心から歓迎をいたします。

 関東地区高等学校PTA連合会の皆さまにおかれましては、PTA活動を通じて日頃から子どもたちの健やかな育成のために大きな役割を果たしてこられました。皆さまの長年にわたるご尽力、そしてご労苦に対しまして敬意を表しますとともに、心から感謝を申し上げたいと存じます。

 さて、近年青少年を取り巻く社会環境は多様化、そして複雑化してまいりました。それに伴いまして、その環境というものも急激に変化をしてきていると実感をしています。子どもの貧困、あるいは危険ドラッグ、ブラックバイトといったさまざまな問題も生じてきております。

 こうした中、皆さまがこのように一堂に会されて情報や意見の交換をされますことは大変意義深いことだと思っています。ぜひとも実り多き大会となりますよう期待をしております。神奈川県議会といたしましても、将来を担う子どもたちが心身共に健やかに育っていくよう力を尽くしてまいります。

 さて、神奈川県は国際色豊かな横浜、そして古都鎌倉をはじめとして魅力あふれる街が多くございます。また、2020年の東京オリンピックのセーリング会場に決定いたしました江の島、そして箱根や丹沢など豊かな自然にも恵まれております。せっかくの機会ですので、皆さまにはお時間の許す限り神奈川の歴史や文化、そして自然の魅力にも触れていただければ幸いでございます。

 結びに関東地区高等学校PTA連合会の益々のご発展と、ここにお集まりの皆さまのご健勝とご活躍を祈念申し上げまして私のお祝いのごあいさつとさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。(拍手)

石川:小野寺さま、ありがとうございました。小野寺さまにおかれましても、ご予定の関係でここでご退席となります。どうぞ皆さま拍手でお送りください。本日はありがとうございました。(拍手)

 続きまして、神奈川県教育委員会教育長の桐谷次郎さま、お願い申し上げます。(拍手)

桐谷:皆さん、こんにちは。ただ今ご紹介にあずかりました神奈川県教育委員会教育長の桐谷でございます。本日は関東各地から大勢の皆さま方にお集まりをいただき、第63回関東地区高等学校PTA連合会大会、神奈川大会がこのように盛大に開催されますこと、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。また、関東地区高等学校PTA連合会の皆さま方には、日頃からさまざまな活動を通じてそれぞれの地域で子どもたちの健やかな成長のためにご尽力をいただいておりますことに、心から敬意を表させていただきます。

 さて、ご案内のとおり、近年子どもたちを取り巻く環境は大きく変化をしております。例えば、情報技術の進展が身近なものとなり、インターネットやスマートフォン等の普及により、子どもたちの基本的な生活習慣が乱れたり、あるいはトラブルに巻き込まれる、そうした事件も起こっております。また、こうした情報技術の進展により、人と触れ合う機会の減少による人間関係の希薄化や学校などにおけるいじめ、不登校など、さまざまな教育課題がございます。

 こうした中、私ども神奈川県教育委員会では、「明日のかながわを担う人づくり」、それを進めていくために、本県の教育の総合的な指針である「かながわ教育ビジョン」を平成19年に策定をし、取り組みを進めております。この「教育ビジョン」では、人づくりを進めていく3つの場である、家庭、地域、学校それぞれの視点や役割を大切にして、この3つの場をつなぐことで、協働・連携による取り組みを一層進めていく形でございます。

 こうした取り組みを推進するためには、この3つの場の連携の要とも言うべきPTAの皆さま方のご協力は欠かせないものと考えております。そうした中、今回の大会のメインテーマを拝見いたしますと、「心ふれあう しなやかな 人づくり~学び、行動するPTA~」とございます。これは「かながわ教育ビジョン」が目指す基本的な理念と共通するテーマであり、大変心強く思っております。

 明日の分科会では学校教育、進路指導、生徒指導、家庭教育、コミュニケーションなど6つのテーマで意見交換が行われると伺っております。これらのテーマはまさに今日的な、時代が要請する、時宜にかなった意義深いものであり、私ども教育委員会といたしましては、このようなテーマでPTAの皆さま方がご協議をいただけること、大変心強く思っております。ぜひ活発にご議論をいただき、その成果を皆さま方の地域における今後のPTA活動に、そして子どもたちのために生かしていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 結びとなりますが、本大会のご成功と関東地区高等学校PTA連合会の益々のご発展、そして何よりも、ここにお集まりの皆さま方の今後のご健勝とご活躍を心から祈念をさせていただきまして私のお祝いのあいさつとさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。ありがとうございました。(拍手)

石川:桐谷さま、ありがとうございました。続きまして、神奈川県立学校長会会長、反町聡之さま、お願い申し上げます。(拍手)

反町:ただ今ご紹介にあずかりました神奈川県で一番西にある、神奈川県立小田原高校の校長の反町聡之と申します。本日はこのような素晴らしい大会にお招きいただきありがとうございました。神奈川県立学校の校長の代表として一言あいさつを述べさせていただきます。

 実は私はこの仕事のほかに神奈川県高等学校野球連盟の会長という仕事もしております。ここパシフィコからほど近いところにプロ野球チームの横浜DeNAの本拠地、横浜スタジアムがあります。この大会と入れ替わるように、明日の12時、第99回全国高等学校野球選手権神奈川大会が始まります。全国で一番の激戦区でありまして、参加校は189校、29日の決勝戦まで神奈川を制するものは全国を制するというもとに、188試合の試合が展開されます。

 ただ、最近、関東では群馬県の前橋育英、それから栃木県の作新学院、埼玉県の浦和学院、非常に強い学校がありまして、神奈川県は苦戦しております。今日の朝、分かったことなんですが、私が小田原高校の野球部の顧問と話をしておりましたところ、「羽鳥君、なつかしいな」と言っておりました。今日、講師に招かれる羽鳥氏は、実は県立横浜平沼高校の野球部のエースだったそうです。そして、小田原高校の野球部の顧問の先生は、当時、横浜平沼高校が校舎の建て替えで、今はないんですが清水ヶ丘高校、今、横浜清陵総合高校というところなんでが、そこでグラウンドを借りてやっていたそうです。そのときに一生懸命練習している姿を、そのときに指導したことを思い出しましたと、今日、朝、知りました。

 本日はPTAの大会ですので、野球の話は場違いなんですが、私が今まで学校現場、それから高校野球の運営に関わってきて、野球部の保護者の方とPTAの共通点を感じたままに話させていただきたいと思います。

 野球部の保護者の方、自分のお子さんが野球部に入ります。そうすると、自分のお子さんを応援するために学校、球場に向かいます。しばらくすると、自分のお子さんの周りの野球部の生徒にも愛情を感じて、応援の範囲が広がっていきます。さらに、今度は野球部全体、自分の学校、お子さんの学校全体をほかの野球部の保護者と一生懸命応援する姿をよく見かけます。極端にいえば自分のお子さんが野球の試合に出ていなくても、その野球部、学校をすごく応援する姿、これが非常に私はPTA活動と共通しているのかなと思っております。

 学校のPTAも、自分のお子さんが学校に入ります。そうすると、自分のお子さんはもちろん応援していきますが、自分のお子さんから広がっていく友人たちをだんだん応援していく。そのうちほかの保護者と一緒に学校全体を自然に応援していくと。このように自然の輪が広がってPTA活動をしていただく姿を見ていると、学校を預かる校長として大変楽しく、心強く感じます。今後ともぜひ学校を楽しく、心強く応援していただければ幸いです。

 最後になりますが、本日の大会、神奈川県立高等学校PTA連合会の大石会長をはじめとして、チーム神奈川のPTAで準備をしてまいりました。この大会が大変素晴らしい大会になることを祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

石川:反町さま、ありがとうございました。なお、壇上にはお上がりいただきませんでしたが、会場内にも多くのご来賓の皆さま方のご出席をいただきました。誠にありがとうございます。

 続きまして、今大会は各県連前会長の方々が関東地区高等学校PTA連合会の副会長になっておりますので、ここで主催者としてご紹介させていただきます。栃木県高等学校PTA連合会前会長、中川英男です。(拍手)千葉県高等学校PTA連合会前会長、大木幸夫です。(拍手)埼玉県高等学校PTA連合会前会長、成田元彦です。(拍手)群馬県高等学校PTA連合会前会長、佐藤昌義です。(拍手)茨城県高等学校PTA連合会前会長、篠塚洋一です。(拍手)山梨県高等学校PTA連合会前会長、塩沢誠です。(拍手)神奈川県立高等学校PTA連合会会長、大石幸和でございます。以上ご紹介させていただきました。

 続きまして、表彰状の贈呈に移らせていただきます。この賞は、高等学校のPTA活動におかれまして顕著な功績が認められました個人ならびに団体に贈られます。本来ならばお一人お一人のお名前を呼ぶべきところですが、時間の関係上、代表の方のみとさせていただきます。受賞者の皆さまのお名前は、大会冊子の63~64ページに紹介してございますのでご覧ください。

 受賞者の皆さまは恐れ入りますがご起立をお願いいたします。個人55名、8団体の受賞を代表されまして、栃木県高等学校PTA連合会前会長、中川英男さまに表彰状の贈呈がございます。表彰状授与は、関東地区高等学校PTA連合会会長、大石幸和が行います。

大石:表彰状。中川英男殿。あなたは高等学校PTA役員として高等学校教育の振興に多大な貢献をされ、その功績は誠に顕著なものがあります。よって、第63回大会において記念品を贈呈し表彰いたします。平成29年7月7日。関東地区高等学校PTA連合会会長、大石幸和。どうもありがとうございます。(拍手)

石川:おめでとうございます。受賞された皆さま、おめでとうございます。それでは、受賞者を代表されまして、栃木県高等学校PTA連合会前会長、中川英男さまより、おことばを頂戴してまいります。会場の受賞者の皆さま、どうぞご着席ください。では、中川さま、お願いいたします。

中川:皆さん、こんにちは。ただ今ご紹介にあずかりました栃木県高等学校PTA連合会、前年度会長の中川です。このような大舞台で感謝のことばを述べさせていただく機会を与えてくださいました大石会長以下、神奈川県高P連の皆さま、本当にありがとうございました。素晴らしい神奈川大会を開催できますこと、皆さまの並々ならぬご尽力があったことと拝察いたします。まずはおめでとうございます。

 おかげさまをもちまして栃木県高P連の会長をどうにか2年間務めることができました。教育関係にほぼ無関係な私がこのような重責を任されるとは、人生の転機とはつくづくタイミングなのだなと実感した次第です。実際に会長職に就いてみて、非常に多くの方々がボランティアと言えるであろうPTA活動に積極的に参加し、精力的に動いている事実に驚き、また、尊敬の念を禁じえませんでした。

 個人事業主である私の場合、居住地域の周囲十数キロメートルでの経済活動で完結してしまうため、その地域で必要とされることが自分の存在意義であると思っておりました。今回、県の枠さえも超えて、次世代の担い手である子どもたちのためという同一の目標でさまざまな方々と出会い、さまざまな出来事に立ち会える機会を与えていただいたことは、新しい発見や気づきにつながり、人生における大きな糧を得ることができたと自負しております。

 特に大石会長とは刺激的な出会い方をしたにもかかわらず、このように感謝状をいただくことになろうとは、人との絆とは面白いものです。一方、皆さんの中には図らずも今の立場になってしまったという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、自分の子どもたちが常日頃どのような学校生活を送っているのか、先生方とどのように接しているのか、特に先生方の人間的な部分にもじかに触れることのできる、めったにないチャンスだと捉えて、その立場をしっかり利用し楽しんでいただくことをお薦めします。

 前向きに確認できれば、思いのほか良い結果、望外の結果を得られることでしょう。教師と保護者は縦糸と横糸であり、それぞれの正しい調和が素晴らしい子どもたちを織りなすと言われた方がいらっしゃいました。そこに積極的に介入し、デザインできるなんて、僥倖(ぎょうこう)と言えるのではないでしょうか。私の場合、素晴らしい人材に支えられ、素晴らしい環境に恵まれて楽しく過ごすことができた2年間であると断言できます。本当にお世話になりました。

 最後になりましたが、2020年東京オリンピック大会や大学入試制度改革が待ったなしの中、関東高P連栃木大会も来年に迫ってまいりました。なお一層の皆さまのご協力をお願い申し上げますとともに、関東高P連神奈川大会の大成功とお集まりの皆さんのご健勝とPTA活動のますますの発展を祈念いたしまして、感謝のことばとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

石川:中川さま、ありがとうございました。どうぞ会場の皆さま、今回受賞されました個人55名、8団体の皆さまに、いま一度大きな拍手をお送りください。おめでとうございます。(大きな拍手)

 続きまして、感謝状の贈呈を行います。これは関東地区高等学校PTA連合会の発展のため多大な功績がございました連合会に贈られるものです。前回の開催県であります山梨県高等学校PTA連合会に対しまして感謝状が贈られます。前会長の塩沢誠さまにお受け取りいただきます。では、大石会長、お願いいたします。

大石:感謝状。山梨県高等学校PTA連合会さま。貴会は関東地区高等学校PTA連合会発展のために尽力され、多大な功績がありました。特に山梨県における第62回大会に際しましては、一切の準備運営に当たり高等学校教育推進のため大きな成果を上げることができました。よって第63回大会を開催するに当たり謹んで感謝の意を表します。平成29年7月7日、関東地区高等学校PTA連合会会長、大石幸和。本当にありがとうございました。ご苦労さまでした。(拍手)記念品です。(拍手)

石川:記念品が贈られました。どうぞ大きな拍手をお送りください。(大きな拍手)ご苦労さまでございました。

 以上、表彰ならびに感謝状の贈呈でございました。それでは、ここで大会宣言文(案)の発表です。まずは起草委員をご紹介させていただきます。起草委員の皆さまはステージ前方にお並びください。

 それでは順にご紹介させていただきます。神奈川県立高等学校PTA連合会事務局長、高瀬賢司委員長です。(拍手)栃木県高等学校PTA連合会事務局長、渋江一雄委員でございます。(拍手)千葉県高等学校PTA連合会事務局長、林修一委員です。(拍手)埼玉県高等学校PTA連合会事務局長、木田一彦委員です。(拍手)群馬県高等学校PTA連合会事務局長、高瀬昇委員です。(拍手)茨城県高等学校PTA連合会事務局長、大内穣委員です。(拍手)山梨県高等学校PTA連合会事務局長、赤池亨委員です。(拍手)以上7名の皆さまでございます。

 それでは、以上7名の起草委員を代表いたしまして、高瀬賢司委員長に大会宣言文(案)の発表をお願いいたします。

高瀬:ご紹介いただきました高瀬でございます。大会宣言文(案)を読み上げましてご提案させていただきます。皆さまはお手元の大会冊子14ページをご覧いただきたいと思います。それではよろしくお願いいたします。

 大会宣言文(案)。我が国では、グローバル化、情報化、少子高齢化など社会構造が大きく変化し、先を見通すことが難しい時代と言われています。また、公職選挙法が改正され選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことにともない、高校生が有権者として求められる力を身に付けるための教育が進められ、社会参画意識を向上させることが重要となっています。

 今、これからの時代を生きる子どもたちに必要な資質や能力、課題解決力を十分に伸ばす高校教育が必要とされています。

 一方で、東日本大震災、熊本地震など、度重なる自然災害の中で被災者を支える全国各地の高校生の活躍が人々に勇気を与え復興を助ける力となったことは、他者との「つながり」の中で主体的に考え、行動する高校生の頼もしさを感じさせてくれました。ICTや人工知能がどんなに発達しようとも、最後まで人間が優位性を保つ資質・能力があることを信じられる、つらいことの多い中での心温まる出来事でした。

 これからの社会を支えていく子どもたちを取り巻く現在の社会状況は決して明るいとは言えませんが、一人ひとりが豊かな人生を実現し個人の可能性を最大限に引き出すことが社会を支えていくために不可欠です。夢に向かって一生懸命努力できるよう、子どもたち、若者たちの挑戦を温かく応援する社会の実現こそ、PTAの果たすべき役割と言えるでしょう。

 このような状況の中、「心ふれあう しなやかな 人づくり~学び行動するPTA~」をメインテーマとして、関東地区の高等学校PTA会員4,000有余名が、ここ国際都市、神奈川・横浜の地に集い、ともに「心ふれあう しなやかな 人づくり」について学び考え、研究協議を重ね、行動することは大変意義深いものがあります。  ここにこの大会の趣旨を踏まえ、健全でたくまし心身と優れた知性を持ち、創造性に富み、国際感覚豊かな青少年の育成を目指して、会員一同学び行動することを誓い、しなやかにそして強く生涯を生き抜いていく人づくりに貢献することを宣言します。

 一つ、多様性を尊重し、個性や能力を伸ばす質の高い教育について学び、推進を支援する。

 一つ、社会的・職業的な自立を目指す自分づくりの取組について学び、社会に貢献できる青少年の育成を支援する。

 一つ、人を思いやることができる豊かな人間性や、多様な社会への理解力をはぐくむため、青少年を取り巻くより良い環境づくりを学び、環境の健全化を推進する。

 一つ、家庭の絆や家庭での安心感を基盤とした人づくり推進ネットワークのあり方を学び、しなやかな人づくりを推進する。

 一つ、これからの社会を生き抜くためのコミュニケーション能力とは何かを学び、心ふれあう人づくりを推進する。

 一つ、自己肯定感とは何かを学び、子どもたちのやる気の育成を支援する。

 以上でございます。よろしくどうぞお願いいたします。

石川:ただ今発表されました大会宣言文(案)にご賛同いただける方は拍手をお願いいたします。(大きな拍手)

 ご賛同いただきありがとうございました。お手元の大会冊子14ページの大会宣言文(案)を神奈川大会の大会宣言文とさせていただきます。ありがとうございました。どうぞ委員の皆さま、お席にお戻りください。ありがとうございました。

 続きまして、来年度の第64回大会開催県の発表を行います。発表は関東地区高等学校PTA連合会の大石会長にお願いいたします。

大石:次期開催県の発表の前に、この29年度の各県連の新会長の方々の紹介をさせていただきます。新会長の方々がどうぞ。

 手前のほうからご紹介いたします。栃木県高等学校PTA連合会会長、金田淳さん。(拍手)千葉県高等学校PTA連合会会長、大谷岩男さん。(拍手)埼玉県高等学校PTA連合会会長、小澤拓さん。(拍手)群馬県高等学校PTA連合会会長、中野秀人さん。(拍手)茨城県高等学校PTA連合会会長、鷲田美加さん。(拍手)山梨県高等学校PTA連合会会長、植村武彦さん。(拍手)そして私、神奈川県高等学校PTA連合会会長、大石幸和でございます。どうぞ1年間よろしくお願いいたします。(拍手)

 では、お待たせしましたというのもなんですけれども、昨日、関東地区高等学校PTA連合会の総会が開催されました。平成28年度の事業報告及び決算報告、平成29年度の事業計画ならびに予算、役員改選が承認されました。次期会長には、栃木県高等学校PTA連合会会長の金田淳さんの就任が決定いたしました。これに従いまして、第64回関東地区高等学校PTA連合会大会は栃木県での開催が決定したことをご報告いたします。栃木県の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

石川:次回第64回大会の開催は栃木県との発表がございました。それでは、次期開催県を代表されまして、栃木県高等学校PTA連合会会長の金田淳さまよりごあいさつを頂戴します。金田さま、お願いいたします。

金田:皆さん、こんにちは。ただ今紹介にあずかりました、私は栃木県高等学校PTA連合会会長を拝命しております金田淳と申します。所属学校は栃木県立宇都宮高等学校になります。皆さん、そろそろ早く羽鳥さんが見たいんじゃないかなと思うんですが、もうしばらくお付き合いをいただきまして、先ほど発表のありましたとおり、来年度の関東ブロック大会は私たちの栃木県で行わせていただくことになりました。栃木県の役員、そしてPTA全員を挙げて準備に当たりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 日程に関しましては、来年の平成30年7月6日に宇都宮市で全体会を、翌日7日に場所を移しまして、日光市にあります鬼怒川温泉地内の施設で分科会のほうを執り行う予定となっております。

 実際にこのパシフィコ横浜のようなスタイリッシュ、モダンな場所から、来年は鬼怒川温泉という場所になりますので、非常にまたイメージの違う大会になるのではないかと思いますので、ぜひとも皆さま多くの方に期待していただきたいなと思っております。

 栃木県というと皆さまどのようなイメージをお持ちでしょうか。ご存じのとおり、県の魅力度ランキングでは栃木県、両隣の県も含めまして下位に甘んじているところではあるのですが、実は魅力たっぷりな所なんです。全体会を行います宇都宮は県庁所在地でもありますが、ご存じのとおり最近はギョーザが非常に有名になっています。そして、実はギョーザよりも前にジャズのまち、カクテルのまちと意外と知られていないのですが、宇都宮の人たちは週末になりますとジャズを聴き、カクテルを飲むと。横浜に負けないおしゃれなことをしているということになります。

 また、豆知識ではありますが、宇都宮は駅弁発祥の地でもありますし、私の所属しています宇都宮高等学校は、全国で初めて修学旅行を行ったという高校でもあります。また、分科会のあります鬼怒川温泉、日光市ですけれども、もちろん温泉はもとより、日光市といえば栃木県よりも有名な日光東照宮があります。ぜひ多くの皆さまに分科会、終わった後にでも日光東照宮などもお寄りいただけたらと思っています。

 栃木県全体でいえば、いちごがやはり有名。そして、かんぴょうなど。そういうのもありますが、スポーツも実は最近頑張っておりまして、先ほど高校野球の話をしておりましたけれども、昨年度は栃木県が全国制覇を高校野球、させていただきましたし、先日プロバスケットボールチームも栃木ブレックスが初代王者ということで、最近はスポーツのほうも頑張っているところです。

 そして、一番頑張っているのは、実はPTAは本当に栃木県、入会率も高いですし、各学校単位PTAも非常に特色ある活動を、学校と教育委員会と協力しながらやっている地区であります。ぜひ皆さま、来年栃木県にご来県の際には、栃木県のPTA活動の様子などをしっかりと肌で触れ合っていただいて、いろいろおいしい食べ物、そして観光地なども満喫していただきたいなと思っております。

 最後に、この神奈川大会の準備に当たりましてご尽力いただきました神奈川県連会長の大石会長をはじめ、実行委員会の皆さまに敬意を表し、この大会が盛会であること、そしてここにご参会の皆さまがこの2日間有意義な時間が過ごせますことを祈念いたしまして、次期開催県連会長あいさつとさせていただきます。どうぞ皆さま、栃木でお待ちしております。よろしくお願いします。(拍手)

石川:金田会長、ありがとうございました。壇上の皆さま、新会長の皆さま、どうぞお席にお戻りください。ありがとうございました。来年の第64回栃木大会を楽しみに、また大会のご成功を心よりお祈り申し上げます。

 それではここで本日ご参加の皆さまを代表されまして、山梨県高等学校PTA連合会会長、植村武彦さまよりごあいさつをいただきます。植村さま、お願いいたします。

植村:皆さん、こんにちは。ただ今ご紹介いただきました、山梨県高等学校PTA連合会会長の植村でございます。第63回関東地区高等学校PTA連合会大会、神奈川大会がこのように盛大に開催されることに際しまして、参加者を代表して一言ごあいさつ申し上げます。すみません、風邪の関係で少し声が高くなっております。(笑)

 まず、昨年の山梨大会におきましては、甲府盆地が全国一の最高気温を記録する中、3,000人を超える会員の皆さまにお集まりいただき、外気温と会場の熱気で、まさに暑い、暑い大会となりました。

 大会を成功裏に終えることができましたのは、ひとえに皆さま方のご支援、ご協力のたまものだと思っております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。(拍手)  さて、本日から2日間、国際都市横浜の地において開催される神奈川大会では、「心ふれあう しなやかな 人づくり~学び、行動するPTA~」をメインテーマとして、全体会と6つの分科会による大変魅力的なプログラムをご用意いただきました。

 関東各県のPTA会員が一堂に会し、実践例の報告や意見交換などを通して、高等学校PTAのあり方について改めて見つめ直す貴重な機会になることと大いに期待しているところでございます。大会を設営していただきました大石会長をはじめとしまして、神奈川県立高等学校PTA連合会の皆さまに対して心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。

 皆さま方にここまで入念にご準備をいただき、段取りは全て整いましたので、今度は私たち参加者側にバトンが渡ったわけでございます。といいますのも、大会の真の成功は参加者一人一人がこの大会で何を学び、何を持ち帰り、どのような交流をして何を得たかに掛かっていると思うからであります。

 そこで、私自身参加者の一人といたしまして、この後、すぐに行われます羽鳥さまの記念講演からは、若者の多くが共感する、その魅力の源泉を探り、今どきの高校生の気持ち、心を理解するきっかけとし、明日の分科会では本県代表の発表を心から応援するとともに、他県の実践例を県内に持ち帰り、その良い部分を可能な限り県内PTA活動に取り入れていくこととし、そして、何より本日夜の部といったらあれですが、懇親交流を大いに楽しみ、この横浜でのひとときも存分に堪能することをここにお誓い申し上げ、参加者代表としてのあいさつといいますか、大会に臨む参加者としての決意表明を述べさせていただきました。2日間、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

石川:植村さま、ありがとうございました。皆さまのご協力により、本大会も滞りなく進んでまいりました。それでは、閉会のことばを、関東地区高等学校PTA連合会副会長、大木幸夫より申し上げます。

大木:ただ今ご紹介にあずかりました、千葉県高等学校PTA連合会前年度会長の大木幸夫と申します。ただ今、植村会長からのお話がありまして、一気に場が和みましてありがとうございました。

 この大会、決して緊張して一生懸命学んでくれというような大会ではないと思います。大石実行委員長、そうですよね。ぜひ皆さんに楽しんでいただいて、そして神奈川県立高等学校PTA連合会の皆さまがたくさんの仕掛けをしてあります。情報発信の場なんですけれども、発信することよりも情報って受け取り側、受け取る皆さん側にいろんな気づきをしていただきたいという思いで、たくさんの仕掛けがされている大会になっていると思います。ぜひ1つでも多くのことを気づいていただいて、ぜひこの地、神奈川県横浜市から多くのものを学んでいっていただきたいと思います。

 私も実は神奈川県には大変お世話になっておりまして、学生時代、神奈川県民でしたので大変思い入れがあります。特にこの時期になりますと、私の頭の中にはいつもサザンオールスターズの曲が流れておりまして、ご休憩のときなんかに会場の後ろ側の扉を出ていただくと、レインボーブリッジが一望できる、いいロケーションになっておりますので、ぜひサザンオールスターズの風を感じながら、多くのもの学び取っていただきたいなと思っております。2日間、よろしくお願いいたします。

 これをもちまして第63回関東地区高等学校PTA連合会大会、神奈川大会の開会式を閉じさせていただきます。2日間よろしくお願いいたします。(拍手)

石川:大木副会長でございました。お話にもございましたように、以上をもちまして第63回関東地区高等学校PTA連合会大会、神奈川大会の開会行事、結びとさせていただきます。皆さま、ご協力誠にありがとうございました。

 さて、この後、休憩を挟みまして、予定どおり14時30分、午後2時30分から羽鳥慎一さんによりまず記念講演を始めさせていただきます。時間が少々空きますけれども、会場は大変広うございますので、お時間をしっかりと取らせていただきたいと思います。開演5分前になりましたらご着席くださいますようお願いいたします。開演5分前になりましたら、お席にお戻りくださいますようお願いいたします。皆さま、ありがとうございました。

(休憩)

石川:皆さま、大変長らくお待たせいたしました。ただ今より記念講演を始めさせていただきます。お席には皆さん、お戻りでしょうか。今、休憩の時間に外に出られた方もいらっしゃるかと思いますが、ものすごい暑さですね。横浜、今日は30度を超えているようです。明日もかなり暑くなると思いますので、体調には十分お気を付けになって、今日、明日と、この横浜での大会をお過ごしいただきたいと思います。

 それでは、ただ今より記念講演を始めさせていただきます。本日ご講演いただきますのは、フリーアナウンサーの羽鳥慎一さんです。講題は「聞くちから、話すちから」でございます。まずは羽鳥さんのプロフィールを簡単ではございますがご紹介させていただきます。

 羽鳥慎一さんは1971年のお生まれ。神奈川県立横浜平沼高等学校のご出身です。中学の頃から野球部に所属し、横浜平沼高校の野球部ではアンダースローの投手として活躍されました。早稲田大学を卒業後、1994年に日本テレビに入社、プロ野球の中継や朝の情報番組の司会などを担当。好感度ナンバーワンのアナウンサーとして人気を集めました。

 2011年にフリーアナウンサーへ転身。現在は「羽鳥慎一モーニングショー」をはじめ、「ぐるナイ」の「ゴチになります!」コーナーの進行役、「人生が変わる1分間の深イイ話」など、レギュラー番組6本を抱えるという人気アナウンサーとして、テレビでは羽鳥さんを見ない日はないといわれるほど大活躍をされています。

 それではお迎えしたいと思います。どうぞ皆さま、大きな拍手でお迎えください。羽鳥慎一さんです。どうぞ。(大きな拍手)

羽鳥:こんにちは、羽鳥でございます。よろしくお願いします。(拍手)石川さん、よろしくお願いします。

石川:よろしくお願いします。どうぞ前へ。羽鳥慎一さんですよ。(拍手)

羽鳥:どうも、羽鳥慎一です。よろしくお願いします。

石川:どうぞ前へ。まずはごあいさつをお願いしたいと思うんですが、見てください。3階の上の上の席まで。

羽鳥:どうもこんにちは。

石川:手、振ってください。羽鳥さんです。

羽鳥:私、別に都議会選挙に出るわけじゃないですけれども、どうも羽鳥でございます(笑)。横浜は私、小学校1年生から大学の4年までずっと住んでいましたので、非常に親しみのある場所で、この辺りも来ておりました。山下公園なんかも来ていましたし、マリンタワーなんかも来ておりましたし、非常に親しみのある場所でございます。

石川:いかがですか。羽鳥さん、テレビよりもかっこいいですね。

羽鳥:どんどん写真を撮っていただいて、いいようにツイッターしてください。

石川:やっぱりお背が高いですね。

羽鳥:そうですね、182センチです。中学校の頃は前へならえ、一番前だったんですけど。

石川:中学の頃からすらっと背、高くて?

羽鳥:中1は前へならえ、一番前で、中3で一番後ろに行きました。

石川:中3で一番後ろで。

羽鳥:はい。膝がギシギシいいました。

石川:急激に伸びた。

羽鳥:高校でまだ伸びましたね。高校での10センチ弱伸びましたんで、「まだうちの子は小さいわ」という方は、ガンガン牛乳飲ませていただいくと、まだまだ伸びます。

石川:そうですか(笑)。羽鳥さんは今朝も「モーニングショー」の番組にご出演なさってからこの会場に来てくださいました。

羽鳥:今朝は船越さんの話題には触れませんでした(笑)。昨日は触れましたけれど、今朝はスルーさせていただきました。

石川:私もテレビ見ていて、何かあるかなみたいな感じ、しませんでしたか、皆さん。

羽鳥:私、「ゴチになります!」というナイナイさんと一緒にやっている番組で、船越さん、6年ぐらいレギュラーをやられていて、なので、「大丈夫ですか」とメールしたら、「大丈夫ではない」という返事が来ました(笑)。両者いろいろ言い分が多分あると思いますので、なかなか細かいところは当然触れてはなかったんですけれども、「正直つらい」という短い文面だけきました。何がつらいかは聞かなかったです。

石川:そのメールに思いが伝わってきますね。

羽鳥:はい、それ以上、返すのはやめようと思いました。あとは静かに見守るだけという。

石川:そうなんですか。「モーニングショー」、何時頃スタジオに入られるんですか。

羽鳥:朝4時半に起きまして、5時に家を出まして、こんな細かく言ってもあれですけれども、5時12~13分にテレビ朝日に到着いたします。

石川:細かいですね(笑)。

羽鳥:細かいですね。テレビ朝日の若干近めのところに居を構えておりまして、5時半ぐらいから毎日打ち合わせするんですよ。ご覧いただいている方がたくさんいらっしゃるかどうか分からないですけれども、でかいパネルを使って説明するコーナーがあるんですけれども、あれの勉強がほんと大変で、毎朝1時間ぐらい勉強しまして。

石川:やっぱりやるんですね、そうやって。

羽鳥:相当やりますね。一緒に出ているコメンテーターの方と1秒もしゃべらずに本番を迎えることも何回もありますね。ずっと受験生みたいに勉強していて。

石川:あのパネル、すごく分かりやすくて、難しいニュースも本当によく伝わります。

羽鳥:そうですね。もし良かったら来週月曜日、1回だけでいいから見てみてください(笑)。それ以上見てくださいとまでは強要しませんけれども、もし「ちょっとな」と思ったら、小倉さんとか見ていただいて、「ビビット」とか見ていただいても。

石川:本当に詳しいですよね。

羽鳥:すごい勉強になるんですよ。将棋とかすごく詳しくなりました、私。

石川:将棋の説明も分かりやすかったです。

羽鳥:将棋は奥深いですね、世界が。大体皆さん、親御さんとかと小さい頃やって、駒の動かし方ぐらいは分かるなと思うんですけども、私もそのぐらいのレベルだったんですけれども、将棋界はキャラクターがすごくそろっているというのが改めて分かりましたね。加藤一二三さんクラスがうじゃうじゃいますね。

石川:やっぱりそうなんですか。皆さん、面白いコメントされるなと。先生方、何々何段、九段とかね、面白い方多いですね。

羽鳥:多いです。朝の番組にも何人ぐらいですかね、3~4人来ていただいたんですけれども、解説で。とにかくダジャレを言う人、あと、田中九段というすごく有名な方がいるんですけれども、田中九段は、とにかく自分は羽生さんがデビューしたときに4連勝をしたんだというのを、15秒に1回ぐらいは入れ込んでくるんですね(笑)。

 皆さん、やっぱり頭がいいので。

石川:頭がいいんですね。

羽鳥:非常に独特な角度で話に切り込んでくるというか。すごいんですよ。うちの兄弟は頭が悪いから東大に行って、僕は頭がいいから棋士になったという(笑)。意外に冗談じゃなくて、本当にそうなんだなと思うぐらい。藤井さんもまた、連勝は止まりましたけれど昨日勝ちましたから。

石川:ええ、勝ちました。

羽鳥:昨日、名人戦という戦いだったんですよ。その名人戦というのも5年かかるんですよ、名人に挑戦するまで。C級2組、C級1組、B級2組、B級1組、A級と。A級のトップになると名人に挑戦できるんですけども。私も今知ったように話してますけど、これを知ったのは2週間ぐらい前ですからね(笑)。そういうところの人と直接お話しできて、ああ勉強になるなと思いました。

石川:パネルはがすの、一度皆さんやってみたいと思いません?ペロッてね。

羽鳥:もし皆さんもパネルの紙をはがす機会とか、おうちでもあると思うんですけど、そういう場合、ないですか?

石川:あるかな(笑)。

羽鳥:なかなかないですね。あれもはがし方によって、若干人に与える印象が変わりまして、何か見せたいというときはバッとはがすんですよ。そうすると「おっ」と思うんですけども、あんまりバッバ、バッバやっていると、ちょっと冷たく見えるんで、好感度を気にしてる方は優しくはがしてあげるといいかなと。これ以降、もし気にしていただいて、私の朝、見ていただくとしたら、若干ゆっくりはがしてます。ちょっと好感度、気にしております(笑)。好感度とネットは気にしております。ただ怖いので、ネットは見られないです。

石川:ああ、そうですか。

羽鳥:はい、ネットを見たら、多分私、次の日から外に出られなくなると思いますので。 石川:今いろいろ厳しい世界もありますよね。

羽鳥:怖いですよ、ネットは大変です。

石川:じゃあ、お席ご用意しましたので、ここからは座って。

羽鳥:皆さん大丈夫ですか。ずっと座ってて。もし疲れたら退席自由でございますので(笑)。

石川:どうぞお座りください。

羽鳥:すみません、失礼いたします。

石川:よろしくお願いします。

羽鳥:すごいですね、本当にこんなにたくさん。

石川:そうですよね、4,500人、入っていらっしゃる。

羽鳥:4,500人?交代するんですね。疲れますもんね、やっぱり。座りますか、大丈夫ですか。

石川:この細かい気遣いが羽鳥さんなんです。

羽鳥:いやいや、大変ですよね。本当にすみません。どうぞよろしく。ここはいいですよ、やらなくて(笑)。

石川:まずは羽鳥慎一さん、アナウンサーになるまでのお話を聞かせていただきたいと思います。プロフィールにもございましたけれども、野球部のピッチャー、活躍されたそうですね。

羽鳥:そうですね。私は平沼高校という、横浜駅から徒歩7~8分ぐらいのところにある教育環境としてはあまりよろしくない場所に。今だいぶ建物とか変わりましたけれども、私が高校生のときには駅から若干怪しげなお店などの前を通過しながら行くという、高校生にとっては非常に刺激的な位置にありましたけれども。そこで、あまり野球部員が多くなかったんですね。私の学年、7人ですね。だから、野球部のエースといってもほかにピッチャーがいなかったという。背番号1じゃなくて、1人しかいませんよという意味の1というぐらい。

石川:本当に?

羽鳥:本当にそうだったんですよ。アンダースローというご紹介をいただきましたけれども、それも私、182センチ身長があるんですよ。普通はその身長を生かして上から角度のあるボールを投げ込むというのが一般的な常識なんですけど、私は能力があまりなかったもので、どうしようと思ったときに、下から投げるという人があまりいなかったので、下から投げたら通用するんじゃないかなという、そういうちょっと曲がった要因からアンダースローになりまして。

石川:高校の頃から行けそうな道、探すのうまかったんですね(笑)。

羽鳥:そうですね。ここが一番広くて安全な道だなというところを、そういう人生でやってきました。

石川:どんな高校生活でしたか。野球部の話もあったんですけれども。

羽鳥:野球ばっかりですね。

石川:ばっかり?

羽鳥:野球ばっかりでした。おかげで4回戦まで行きまして、名もない公立高校が4回戦に行くというのは大変なことで、明日、開会式なんですよね?

石川:そうだとお話がありました。横浜スタジアムでね。

羽鳥:開会式で横浜スタジアムの人口芝を踏めるということと、あとはキャプテンに任せてくじ引きで1回戦、保土ケ谷球場当てるとテレビに映れるという。私たち1回戦、保土ケ谷球場でやらせていただきまして、テレビに映りまして、本当にそれがうれしかったですね。4回戦まで行ったんですけど、うちの高校、大体1回か2回勝つと、ザワザワっと、「2回勝ったぞ」と騒ぐぐらいだったんで。応援団が毎年いろいろパフォーマンスをしてくれるんですよ。小芝居みたいな感じで。それも大体2パターンしか用意してないんです。2パターンあれば、毎年夏、事足りるという(笑)。

 2回戦勝ったときに、応援団長が僕、同級生だったんですけれども、来て「ごめん、もうない」って言われた(笑)。「提案なんだけど、もう一回同じのやっていいか」と言われて、1回戦でやったのと。「全然いいよ」と。もう1回勝ったんですよ、3回戦も。そのときは来なかったですね。無断で2回戦と同じのをやってましたね(笑)。そんな高校でした。野球ばっかりやってましたね。予想どおり浪人生活に突入しまして。

石川:勉強はあまりなされなかった?

羽鳥:勉強、全然しなかったですね。その分、浪人時代に勉強しましたね。駿台予備校の横浜駅の近くの所に行ったんですけれども、駿台予備校に入学試験があることに衝撃を受けました。予備校も落ちるんじゃないかと思って(笑)。そこは何とか入れましたんで良かったです。

石川:野球漬けの毎日、ご両親はどのようにご覧になっていたようですか。

羽鳥:両親は何も言わなかったですね。

石川:勉強しろと。

羽鳥:勉強しろと言われたことないです。それが逆に良かったのかなと思いますけれどね。野球の練習しろも言われなかったですし、勉強しろも言われなかったですし、だから逆に反発しなくて勉強もしましたし、野球の練習もしましたし。浪人時代は勉強しましたね。勉強しかしなかったです。

石川:集中するんですね、何でも。

羽鳥:集中しました。でも、その集中は野球部でずっと練習していたおかげかなと思いますね。ちょっと嫌だなと思うことも、やらなければいけないというか、やろうと思ったらやれるという考え方というのは、高校の野球部のときに。結構練習が、まあまあ進学校だったんですよ。その割に練習がなかなか厳しくて、非常にそこで鍛えられましたね。

石川:その頃、高校生の頃、描いていた夢って何ですか。

羽鳥:高校のときの夢ですか。高校のときの夢はないですね。

石川:見ないで寝てた?

羽鳥:その夢ですか。

石川:そうではなくて(笑)。

羽鳥:その夢は見ないで寝てました。もう疲れたなと思って。夏休みなんて、夕方5時ぐらいに練習が終わると、あと何時間後には練習が始まるんだと、みんなでそんなことばっかり言ってましたから。

石川:本当に野球漬けの毎日だったんですね。

羽鳥:野球ばっかりでしたね。でも、その時期、練習は大変でしたけれど、今思えば、高校時代の経験というのが一番思い出に残っているというか、役に立っているというか、結局高校のとき野球部だったから、今この仕事をしてるというところもありますので、そこはすごく良かったなと思います。今思い出すのも、小学校、中学校の先生じゃなくて、やっぱり高校の先生と高校の部活の関係の方が一番思い出しますし、高校が人生で一番影響、大きかったかなという感じですね。

石川:そのときの先生って、いろいろな言葉を覚えてますよね。

羽鳥:でも、言葉はあまりなかった。とにかく厳しかったです。そのときはとにかく嫌だったんですけども、今思えば、あれがなかったら、高校のときの厳しさって、皆さんもそうでしょうけど、大人になってみるとそんなに厳しくないなという。あの厳しさがあったから今耐えられるなというのもあるし、本当にやってもらって良かったなという思いしかないですね。

 だから、私、偉そうに言えることじゃないですけれども、ここにいる皆さんは多大な影響を与えます。皆さんの教えてくれることとか、皆さんの指導がこういったポンコツアナウンサーを生み出すか、石川さんのような、本当にきれいな声で素晴らしく進行をするアナウンサーを生み出すか。石川さんは、皆さん、もうご存じなんですか。

石川:知りません(笑)。私はラジオばっかりなので、顔は出してないので。

羽鳥:徳光さんとラジオをもう何年やっているんですか。

石川:6年、今度7年目ですね。

羽鳥:明日の朝やりますんで。

石川:朝の5時からやってますんで。

羽鳥:ニッポン放送で朝の5時からやってます。

石川:よろしくお願いします。

羽鳥:私も1回、徳光さんがゴルフに行くときに代わりで出ました。

石川:そうそう、代わってもらったことがあります(笑)。

羽鳥:徳光さんがお休みだからお願いしますと言われて、光栄だ、徳光さんに指名されてと思って、「どうしたんですか」と言ったら「ゴルフみたいです」と(笑)。

石川:夏休みのときにね、代わっていただいて。

羽鳥:あのおじさんは何なんだと思いましたけれどね。

石川:寝てお金を稼げる人は、徳光さんとパンダさんだけだそうです(笑)。

羽鳥:そうです。私、究極の目標は徳光さんで、アナウンサーなのにバスに乗って寝てて、呼んでもらえるという、あんな究極の形はないですよ、多分。学校の先生が授業で一切しゃべらずに、一番ためになる授業だと言われているのと一緒ですからね(笑)。徳光さんはすごいです。ただ、気を付けなきゃいけないのは、あの方、目細いから分からないですけども、よく見るとちょっとにらんでいるとき、ありますから。ここは徳光さん、私の振る舞いで注意したくなるところがあったんだなという、ちょっとここは一回引いておとなしくしようというところはありますね。

石川:徳光さんは羽鳥さん、本当にかわいがっていらっしゃいますからね。

羽鳥:私も本当、尊敬しております。ただ、若干目が怖いときがあるんです。それが世の中にあまり伝わってない。だから、バスで寝ているときも、寝てないのかもしれないです、本当は。

石川:寝てますね、あれはね、完全に。寝てるか、食べてるか、薬飲んでるかですよね(笑)。

羽鳥:いいですね、どんどん言ってくださいね。明日の朝のラジオ、楽しみです(笑)。

石川:さて、そういう野球漬けの毎日を過ごされた羽鳥さんが、アナウンサーになろうと思ったきっかけは何ですか。

羽鳥:野球ですね。野球の選手になりたいというのが小学校ぐらいからの思いで、残念ながら……もうちょっとゆっくりしゃべったほうがいいですか。大丈夫ですか。

石川:多分もうちょっとゆっくりしゃべったほうがいいかもしれませんね。

羽鳥:すみませんでした、よく言われます。やりたいものと、やれるものがやっぱり違うんだというのに、だんだん大人になると気づき始めて、高校ぐらいに入ったときに、難しいなと。じゃあどうしようと思ったときに、野球選手と一緒に仕事をできる職業に就こうと思いまして、それこそ球団に入るとか、スポーツメーカーに入るとか、新聞社に入るとか、いろいろ選択肢ありましたけども、基本テレビが好きだというのもあったんですね。

 それで、アナウンサーという選択肢も出てきて、私、学生のときに中華街のホテルでアルバイトをしてたんですが、今、名前変わったんですが、ホリデイ・イン横浜という中華街のところにホテルがあるんですけれども、今ローズホテルというホテルになって、その後また名前が変わったか、今そのままか分からないんですけども、そこで結婚式のお料理を出すという、特に壮大な目的もなく、時給がただいいというだけの理由でやったアルバイトがあったんですよ。

石川:アルバイトやっていた?

羽鳥:はい。そこで司会をしていた方が、TVK(テレビ神奈川)でアナウンサーを多分嘱託の職員とか、フリーで何か契約をしているとか、そういう方で、その人と会っていろいろ話をしているときに、アナウンサーという選択肢があるんだなというところで、その人との出会いもあってアナウンサーですね。野球が好きだったので、野球中継のアナウンサーになりたいと。

石川:スポーツ中継のね。

羽鳥:スポーツ中継のアナウンサー、中でも野球中継。なので、今本当に野球中継、少なくなっちゃったんですけども、私が就職しようと思っていた時期というのは、プロ野球中継、毎日やってて、視聴率も絶対20%ぐらいを超えてて、それが日本テレビで全試合やってたんです、巨人の主催試合は。なので、日本テレビがいいなと思って、日本テレビにアナウンサーの就職試験を受けに行った。

石川:見事合格。

羽鳥:合格しましたね。最初の面接なんて1分ですよ。何見てるんだろうと思って。

石川:1分で終わっちゃったんですか。

羽鳥:1分で終わりました。名前言って、「何で入りたいんですか」と言われて、こうこうこうで野球中継やりたいですと言ったら、「分かりました」で終わりました。その後、面接官をやることも2回ぐらいあったんですね。2回しかないというのが少ないんですけど、私はあんまり人を見るということに適性がないというふうに思われていた(笑)。

石川:2回?

羽鳥:2回しかないんですよ。やったときは、入ってきた瞬間の雰囲気で大体分かるんだなということが分かったんで、最初の面接は1分ですね。人を見る目とか、人に何か教えるとか、人前でしゃべるということにあんまり適してないです。だから、今日も石川さんがいなかったら多分駄目ですし。

石川:そんなことないです。アナウンサーなんですから。

羽鳥:1人ではしゃべれないです。だから、宇都宮のギョーザの話して、みんなから笑いを取るとか、そういうのはできないです(笑)。素晴らしいなと思いました。

石川:素晴らしかったですよね。

羽鳥:素晴らしい。あと、とにかく今回はこの会を楽しむことを誓いますというふうに。何の宣言をしているんだろうと思いながらも、皆さんを湧かせるという、あのトーク力は勉強になりました。今どこにいらっしゃるか分からないですが、

石川:目の前にね。

羽鳥:そちらですか。素晴らしかったですよ。(拍手)この方々です。

石川:最高ですね。

羽鳥:何で楽しむことを誓ったんですか(笑)。最高でした。人前でなかなかしゃべることが苦手で、大体アナウンサーも年次重ねてくると、研修の先生を頼まれるんですよ。

石川:そうですね、やりました。

羽鳥:やりました?何を教えました?リポートとか?

石川:それもあるし、やっぱり読むことですね。

羽鳥:原稿を読む?

石川:原稿を正しく、人に伝わるように読む方法とかね。

羽鳥:ニュースの読み方とか、原稿の読み方とかいうタイトルの授業の内容ですよね。僕、何回かしかやってないんですけど、僕の授業のタイトルは、今までやってきて思ったことみたいなことなんですよ。何か教えろじゃなくて、休憩時間とまでは言わないですけれども、何か今まで経験して楽しかったことをお話ししてくれれば、それで何か聞いたほうが感じ取るんじゃないかみたいな雰囲気で。今一緒に「24時間テレビ」の司会を水卜(みうら)さんという、ミトちゃんという子。

石川:ミトちゃん、最高ですね。

羽鳥:もうパンパンで。「24時間テレビ」に合わせて体を絞ってくるという。ミトちゃんが絞ってくると、ああ夏が来たなという。

石川:Tシャツ着るんで?

羽鳥:Tシャツ、今年はSサイズですね。去年までは、でもSSだったんです。SSを着るという目標に向かって、8月の下旬に向けて、今年26日、27日なんですけど、そこに向けて体を絞ってくるんですけど、今回は若干自分に甘えを見せて、最終目標地点をSにしたみたいです。

石川:Sが着られたら相当細いですよね。

羽鳥:ただ、出る女性アナウンサー、名前がダーッと書いてあって、サイズを書かなきゃいけないんですよ、その1枚の紙に、みんな回ってきて。みんなSS、SS、SSと書いてあるところにSと書く勇気を、彼女は今年は実行したそうです。

石川:すごいですね、「24時間テレビ」も(笑)。

羽鳥:そのミトちゃんに研修したんです。数少ない研修を受けたミトちゃんが、「そうか、じゃあ研修したんだ」と。どういう研修を羽鳥さんはアナウンサーのときにされたんですかというふうな話をしなきゃいけないときがあって、そうかミトちゃん、じゃあ研修受けたんだと。僕の研修で一番印象に残っていることは何ですかとミトちゃんに聞いたら、「朝ご飯をしっかり食べよう」と言われたと。だから、アナウンサーとしての技術的なことは何も言っていないんですよ。

石川:何でそんなことを?

羽鳥:何ですかね。朝しっかり食べたほうがいいよということを伝えたかったんじゃないですかね。ただ、彼女はそれをしっかり守ってしまって、がっつりあんな感じになってしまったという(笑)。

石川:ミトちゃんが食べている様子を見ると、本当においしそうですし、なかなかああいう方、いらっしゃらない。

羽鳥:そうですね。彼女は新たな女性アナウンサーの領域を切り開いたと思います。交代の方、来ました。お疲れさまでした。ありがとうございます。何人いるんですか。

石川:お2人です。日テレのアナウンサーとして、最初はプロ野球の中継、できたんですね?

羽鳥:最初はスポーツ中継です。

石川:スポーツ中継をずっと。

羽鳥:そうですね、野球中継もやらせていただきました。

石川:夢かなって。

羽鳥:一番最初、今は札幌ドームという北海道のドーム球場ですけれど、そのときはまだ札幌に円山球場という屋外の球場がありまして、それが当時はジャイアンツがやっている唯一の主催ゲームのデーゲームだったんです。あとは全部ナイターです。最近ちょっとデーゲームが増えてきましたけど、デーゲームってやっぱりサラリーマンのお父さん方は昼間働いていて見てないんで視聴率が低いんですよ。視聴率が低いということは、失敗しても被害が少ないということなので、新人はそこでデビューするという決まりがありまして。

 そこで、巨人中日戦でしたかね、解説が山本浩二さんです。ミスター赤ヘル。私、緊張して、そのとき、もう今、選手ガラッと変わりましたけども、1番仁志選手、2番清水選手というジャイアンツの打順だったんですね。仁志選手がバッターボックスに入っているわけです。

 そうしたら、ネクスト・バッターズ・サークルという、次の打つ人は輪っかに入るところがあるんですけど、そこに清水選手が来たんですよ。そりゃあ来ますよね、2番ですから。そこで私も緊張してて、代打だと勘違いして、山本浩二さんに「さあ、清水が来ました」と言って、山本浩二さんは「そりゃあ来るだろう、2番なんだから」と。「今1番打ってるんだから、次来るよ」と思ってたんですけど、何か言うんだろうなというふうに思ったらしくて、「そうですね」と言っていて、仁志さんが出塁しました。清水さんがバッターボックスに向かってくる。「さあ、いよいよ清水がやってまいりました」と。そこでさすがの山本浩二さんも「こいつ間違ってる」と思って、小さい声で、「はい、清水選手は最初から出てますよ」という訂正をしてくれて、ジャイアンツの攻撃が終わって、コマーシャルに入ったときに、「清水は最初から出とるやろ」と、広島独特のお言葉で、ドスの利いた感じでご注意をいただいたというのが、私のプロ野球の最初の実況です。「清水、出とるやろ事件」という、山本浩二さんが語り継いでくれているという、そういったデビューがございました。

石川:華々しいデビューだったんですね(笑)。

羽鳥:華々しいデビューでしたね(笑)。素晴らしいデビューでしたね。

石川:それがバラエティーの番組や司会とかも、方向転換するようになったのは、何かきっかけがあったんですか。

羽鳥:入社3年目ぐらいに、これはまだ今もやっている番組なんですけども「ズームイン!!」の土曜日版の「ズームイン!!サタデー」という、今土曜日の朝やっている番組がありますけれども、それのスポーツコーナーを担当することになったんです。そのときにメインのアナウンサーをやっていたのが福澤さんという先輩のアナウンサーの方で、福澤さんが3年して平日の「ズームイン!!」の司会になるというときに、私がスポーツコーナーからメインの司会になったんです。入社5年目ぐらいです。入社5年目で週1回とはいえ、そういう番組のメインになるというのは大抜擢(ばってき)というか、制作の方も一回勝負かけてみましょうかぐらいの感じのところだったんです。

 そこからスポーツ中継からだんだん情報系にというようになってきました。それでバラエティーもやり始めた。

石川:やってみると面白かった?

羽鳥:最初は大変でしたね。土曜日のほうは大変でした。週5回やるようになったのが31歳ぐらい。入社7~8年目だったんですが、そっちはちょっと面白かったですね。ちょっと余裕が出てきた。最初は大変でした。

石川:ついでながらお伺いしたいんですが、「ゴチになります!」は、みんな払っているんですか、お金。

羽鳥:払ってますよ。

石川:払っているんですか。自腹?これ、聞きたかったんです。

羽鳥:これはどうなのかな。ゲストの人が毎回来るんですよ。何かの宣伝とか。そういう人は分かんないです。もしかしたら宣伝、例えば映画とかドラマとかの人が負担している可能性はあります。分からないです。レギュラーの人は完璧に払ってます。

石川:ウン十万払うんですか。

羽鳥:払ってますね。来るゲストの人も、お笑いの人は確実に払ってますね。そこは大女優さんと扱いは違うみたいですね(笑)。自分で払いなさい。でも、出たいならどうぞと。本当に払ってるんです。収録をしているときは、もちろん1時間の番組なんですけど収録がお昼から夜7時ぐらいまでやってまして。

石川:長いんですね。

羽鳥:本当に注文して作って、食べて、予想しているんで、結構長いんですけど、そこで収録のときに毎回名前が出るんですけども、森公美子さんという恰幅(かっぷく)のいい方。あの方が、オペラか歌か何かでイタリアに留学をしていたことがあると。で、イタリア料理の「ゴチ」に来たんですよ。最下位で払ったんですよ。本当に払ったので、なかなか実はもめたんですよ。値段の設定がおかしいと。私はイタリアに行ってたんだと。「行っていたからって」とみんな思いながらも、「ああ、そうですよね」と言いながら、終わってから15分ぐらいは関係者の方とお話をされていて、最終的に「エビが」と言って帰っていきましたね。エビの値段がちょっと気に入らなかったのか。

石川:納得できなかった。

羽鳥:納得できなかったと。というぐらい、本当に払っていると。

石川:本当なんですね。

羽鳥:はい、レギュラーの方は確実に毎回払ってますね。それはぜひお伝えいただきたいと思います。レギュラーの方もタクシーに乗ったら絶対聞かれるんで、毎回話してると言ってましたね。

石川:やっぱり聞かれるんですね(笑)。

羽鳥:運転手さんは「本当は払ってないんでしょう?」と、絶対こう。それが嫌だって言ってましたね。払っております。

石川:いろいろ日テレで活躍をされましたが、これもお聞きしなければいけない。なぜフリーになられたんでしょうか。

羽鳥:素晴らしい進行ですね。

石川:でしょう(笑)?

羽鳥:流れるように。

石川:ぜひ聞きたい。人生の転機ですよね。

羽鳥:人生の転機ですね。これは40歳が迫ってきて、私、日本テレビにいたときに幸運なことにいろいろお仕事を与えていただいて、レギュラー番組もそうなんですけども、春とか秋とか特別な番組をやるときも、いろいろ「一緒にやりませんか」、「一緒にやりませんか」と、社員ですし。

石川:羽鳥さん、日テレの顔ですよね。

羽鳥:言っていただいて、やりたい仕事ばっかりだったんで、「やります」、「やります」と言って。ただ、サラリーマンだったので、月の労働時間が決まってたんですね。残業何十時間までという。

石川:そうですか、アナウンサーでも?

羽鳥:はい。これも日本テレビ的な細かい話なんですけど、その残業時間をあんまり何カ月か超えると異動になるという、サラリーマンの悲しい宿命があって、「一緒に仕事をしましょう。こういう番組がありますよ。やりますか」「やります。やります」という番組が、その現場の人から言われるんですけども、アナウンス部を通過するとその話が来なくなるんですね。それは労務管理という、会社が会社員を守ってくれるというか、過剰労働させないようにという。

 それで、「あの番組やりたかったのに。この人がやってるんだ」というのを、休みになるから家で見るというのが3年ぐらい続きまして、「ああ、あれもやりたかったのにな」とかって。40歳近くになって、このままだとどうなんだろうと思って、22で会社に入って60で定年だと、大体40歳はサラリーマンの折り返し地点で、これからだんだん終息に向けてどんどん近づいていく年代が来るときに、じゃあ、やれるものをやれないなと思っているんだったら、やれるような環境に行ってみようかなと思って決断をしたんですけど。ただ、社員じゃなくなれば、社員だからいっぱい仕事が来ていたわけで、社員じゃなくなったら仕事が来るという確証もない中、どうなるのかなと思いましたけれども、でも、「辞めれば良かったな」と思って辞めないより、「辞めないほうが良かったな」と思って辞めたほうがいいかなと思って。

石川:今は大成功ですね。

羽鳥:今のところは大丈夫です。

石川:日テレの時代からすぐにテレビ朝日に出るというのは、なかなかないですよね。

羽鳥:そうですね。私も40だったんで、そこそこ大人ですけど、もっと大人の人のいろんな話し合いがあったみたいで、結局人との出会いと、人とのつながりと、人にお世話にならないとこのお仕事も多分できないので、そこはいろんな方がいろいろと調整してくれたみたいです。

石川:頑張れと言っている方が多かったんですね、応援者がね。

羽鳥:そうですね。良かったです。「ズームイン!!」とかやってるときに、ADさんに偉そうにしておかなくて。

石川:ADさんのほうが偉くなっちゃうんですよね(笑)。

羽鳥:ADさんは確実にディレクターになって、プロデューサーになりますので、皆さんはそんなことないと思いますけれども、現状の役職ですごく偉い人がすごく偉くない人に大変な物言いをすると、後でしっぺ返しを食らうというですね(笑)。ある議員の方みたいに、車の中で叫んでいると、後で大変なしっぺ返しを食らうと。やっぱり一緒に働いている人が僕(しもべ)ではなく仲間なんだという思いをしないとね。「違うだろう!」と言っている場合ではないということですね(笑)。

石川:「コノヤロウ!」ではないですね。

羽鳥:「コノヤロウ!」ではないですね。あの方も本当に印象に残る、「何でそうなのかなー? 何でそうなのかなー?」と、すごいですよね(笑)。こういう公の場で話すのがふさわしいのかどうか分からないですけど、野々村議員以来のキャラクターが出てきたという。朝の番組で都議選の話とかもするわけですよ。やっぱりいろんな閣僚の方の失言とか、法案を通すときに強引に言ったんじゃないかみたいな、細かいところの指摘もあって、そういうところの積み重なりが今回の結果だというふうに議員の方とか評論家の方が言うんですけども、最終的にガツンと来たのは「何でこうなのかなー?」というのがやっぱり一番強力な爆発力を持っていたという。

石川:あれで多くの人の心が離れたというやつですか。決定打みたいな。

羽鳥:というか、皆さんがもやもや思っていたものが、あれでプツンと切れたという。ですから、本当に気を付けましょう、皆さん。

石川:この後の講演のタイトルじゃないんですけど、言葉って力ありますよね。

羽鳥:言葉は爆発力を持ってますね。

石川:身から出た言葉ってもう帰ってこないですね。

羽鳥:気を付けましょう。みんなで生きてるんだと。みんなでやってるんだという思いを。後ろからボコとかやっちゃ駄目です(笑)。絶対駄目です。

石川:ハンガーはやっぱり痛いでしょうね。

羽鳥:ハンガーだったんですか、あれ。

石川:衣紋掛け?

羽鳥:ああ、衣紋掛け、ハンガーです。

石川:ハンガーですよね。あれガツン、ガツンは痛いでしょうね。

羽鳥:そうだったんですね。いや、何かはちょっと分からないですけど、あれも音声だけなんで、ボコボコという音がまた想像力をかき立てるというか、何だろうこのボコボコという音は?という。すみません、こんな話をして。言いたかったことは、あまり下の人に偉そうにしてると、後で大変だよということを言いたかった。

石川:さあ、ここからはいよいよ本題に入りたいと思います。

羽鳥:ここから本題なんですか。

石川:ここから本題なんですよ(笑)。ここから「聞くちから、話すちから」なんですよ。

羽鳥:今何時ですか。

石川:軽く40分ほど。

羽鳥:40分?ペース大丈夫ですか。

石川:ここからなんですよ。

羽鳥:今日3時間でしたっけ?これ。

石川:ここから大切なところなんですよ。ですから、「聞くちから、話すちから」というのは大変なんだよということを、アナウンサーの立場からしゃべっていただこうと思って。最近、メールとかがあって、ほとんどしゃべらないで済むような時代になっちゃったじゃないですか。どう思われます?

羽鳥:時代ですから、あまり頭ごなしに否定してもしょうがないですし、僕は町で30過ぎぐらいに高校生とかに毎週インタビューをするというコーナーもやってたんですけど、そこで話していると、やっぱり言葉遣いも全然なってないし、考え方もどうなんだろうって思うことも多々あったんですけど、それを上から見ているとそれはそれで終わりで、ただ、高校生と同じ視点に立ってみると、現代の子しか使わないような言葉がすごく面白かったり、例えば、都議選でも何でもいいんですけど、社会的な情勢のことを高校生はどう見ているんだ? 「ああ、そう見てるんだ」というふうに思えるんで、聞くときに相手と同じ立場になるというのはすごく大切なことなのかなと思うんですね。

 だから、「メールばっかりやって」じゃなくて、メールもすごく大事なんだなとか、メールの使い方も、私もメールできないんですよ。最近スマホにしまして、スマホも写真がきれいというところと、結婚式とかに行ってみんなで写真撮るじゃないですか。あのときみんなこうやってるんですけど、私だけこうやってるんですよ。それにだんだん耐えられなくなってきて、ちょっとこれはスマホにしようと思ったんですけど。ラインもしてないですし。写真撮られると魂取られるみたいな、昔の人じゃないですけど、ラインしてると何か流出するんじゃないかなと思って。しないんですよね、多分ちゃんとしてれば。

 だから、ラインもしてないんですけども、そういう人間でも高校生とかのメールのうまい使い方とか、そういうのを聞くと、やっぱり勉強になるから、そういう目線になるのは必要だなと思う一方で、やっぱりしゃべることも社会人になって必要なので、メールとかSNSを使うことは否定はしないけれども、やっぱりしゃべることって大切です。例えば、今、テレビ局で新入社員研修をするときに、私はしてないですけれども、するという話を聞いたときに、新入社員が一番助かった研修が、電話の取り方の研修。

石川:電話ですね。

羽鳥:「もしもし、こちら何とか部の何とかと申します」と。部長だったら、「何とかさんは」じゃなくて、「部長の何とかは」と、ちゃんと呼び捨てにして対応するという、その研修が一番役に立ったって、ほとんどの新入社員が言うと。いかに電話していないかという。

 時代もだんだん変わってきて、つい最近こういう報道があって知っている方もいると思うんですけど、急に電話すると相手の時間を取るから失礼じゃないかと。直接電話するとですね。「直電野郎」というふうに言うんですって、そういうおじさんとかおばさんのことを。

石川:だって、用事があるから電話するのにね。

羽鳥:一回メールしてこいと。「用事があるんですけど電話していいですか」とメールしてから電話する。

石川:そういう時代?

羽鳥:そういう時代なんですよ。

石川:どうですか、皆さん。

羽鳥:私はおじさん世代なんで、それはどうなんだろうと思うんですけれども、そっちがもう主流なんですよ。直接電話したほうが早いし、言いたいことも伝わるし、ニュアンスとかもあるじゃないですか。そう思って私も電話するんですけれども、そういう人は直電野郎と言われるんですよ。

石川:嫌がられるわけですね。

羽鳥:はい。人の時間をズカズカ入ってきやがってという。そんな時代なんですよ。とはいえ、新入社員になって一番役立った研修というのが電話の取り方だったりするので、やっぱり大事なんですね、人と話すことって。ニュアンスありますから。

石川:目を見てしゃべって初めて人の意思が通じるところありますよね。

羽鳥:はい。でも、それはもしかしたら石川さんとか私の年代だけなのかもしれないです。「それじゃあニュアンス伝わらないだろう」と言ったら、「いや、ニュアンス伝わりますよ」という猛烈なメールの書き方とかあるのかもしれないですから。ラインの仕方とか。「ニュアンスなんてスタンプで伝わるんですよ」と言われちゃったら、「ええ、そうなの?」と。

石川:「絵文字使えば伝わるでしょう?」とかね。

羽鳥:今スタンプですよ、絵文字じゃないです。

石川:私が古かったですね。スタンプ。

羽鳥:スタンプです。スタンプじゃないですよ。スタンプです。

石川:いわゆる平板というやつですね。

羽鳥:そう、彼女、彼氏じゃないです。彼女、彼氏ですから。これも石川さんもアナウンサーですから、アナウンサーとしては言葉の平板化というのはどうなんだろうと思いますけれども、そうすると平板野郎と言われますよ。頭高野郎と言われますね。そんなこと言ってるんじゃないと。時代ですよ。でも、話すの大事だと思います。

石川:そうですよね。羽鳥さんって昔から、小さい頃からおしゃべりだったんですか。

羽鳥:僕、全然しゃべらないです。中学は全然しゃべらなかったですね。中学1年のときに同級生だった女の子に、中学1年の2学期の終わりぐらいに、「羽鳥君が笑っているの、初めて見た」と言われました。それはしゃべる、しゃべらないと関係ないだろうとちょっと思いながらも、そんなに笑ってなかったんだ、そんなにしゃべってなかったんだと。そこまでしゃべってなくはないですよ。でも、言葉は少ない感じで、最初アナウンサーになったときは、特に中学校のお友だちとかは、「大変でしょう?毎日。そんな無理にしゃべって」「今のうちだったら辞められるよ」みたいなことは本気で言われましたね。

 多分ここで本題に入るまでに40分もしゃべってて、卒倒してると思いますよ、中学校のお友だちは。

石川:じゃあ、仕事をするようになって?

羽鳥:なってからですね。必要に迫られてというところです。だから、今も家に帰ったら全然しゃべらないですよ。ずっとテレビ見てます。何の趣味もなく。テレビ見るのが楽しい。

石川:羽鳥さんの趣味、何ですか。

羽鳥:趣味ないんです。番組で占い師の方に、「仕事がなくなったら死にます」と言われました。何人か占ってもらったんですけど、死ぬと言われたのは私だけでした(笑)。

石川:趣味が仕事?

羽鳥:そうですね。だから、恵まれてるほうですよね。多分世の中のほとんどお仕事されている人の中で、何人が好きなやりたい仕事をやって、それでお金をもらえているのかなと思うと、すごく少ないと思います。私、本当に野球に携わりたいと思ってアナウンサーになったので、そういう意味ではすごく恵まれていて、だから仕事のストレスがないんですね。

石川:いいですね。

羽鳥:全くないです。土日休みだと、日曜のお昼ぐらいに、もう休みいいかなと思います。早く明日にならないかなと思って。

石川:朝早く起きなきゃならないじゃないですか。

羽鳥:朝早く起きるのが日常というか。夏休みも1週間ぐらいあると、4日目ぐらいでもういいかなと思います。

石川:本当にお仕事好きなんですね。

羽鳥:というか、やることがないですね。これは本当にまずいことだと思いますよ。趣味あります?

石川:うちでボーッとしていることでしょうかね(笑)。

羽鳥:でしょう?それは趣味じゃないですよ。気を付けたほうがいいです。

石川:おいしいものを食べること。

羽鳥:おいしいものを食べる?外に出ないといけないですものね。

石川:大したことないですね。

羽鳥:いや、そんなことないですよ。私、外へ出るぐらいだったら、お腹空いているの我慢しようと思いますもの。最低です。だから、早めに、できれば40代のうちに何か1個趣味を見つけようかなと。一緒にお仕事している人に、「趣味がないんですけど、趣味何ですか」と聞くと、芸能人の人って、趣味とかを基にいろんなことを番組でお話ししなきゃいけないという方もいらっしゃるので、趣味がハイレベルで、「趣味何ですか」と聞くと、「サバイバルゲーム」とか言われるんですよ。みんなでバンバン、バンバン撃ち合う。無趣味の人間が急にサバイバルゲームと言われても、それはハードルが高すぎて。

 あと、登山して、登山といってもそんなに高い山じゃないですけど、山頂でカップラーメンを作るのが趣味と。おいしいと。それも、無趣味の人がいきなりそれはなかなか難しいだろうところで、そこはこれから探していくところです。

石川:なるほど。じゃあ、こういう質問どうでしょうか。いろいろ芸能界で先輩の方々いらっしゃると思いますが、影響を受けた言葉とか、この人のこの言葉は忘れられない。

羽鳥:石川さんも影響を受けてると思いますけれども、やっぱり徳光さんですね。

石川:徳光和夫さん。

羽鳥:今日の「聞くちから、話すちから」、アナウンサーだから話す人なんですけど、アナウンサーで一番大切なのは何なんでしょうかという、すごく基本的な質問を、何か徳光さんとお話ししているときに聞いたときに、こうこう、こうやって話すのが大事というんじゃなくて、一番大事なのは人の話を聞くことだという。アナウンサーが一番大事なのって、聞く力が大事だと言われて、ああ、なるほどと思って。

石川:聞くこと。

羽鳥:人の話を聞いてると、その後、どんどん話もつなげると。徳光さんもそうですし、ほかの例えば、昔、報道番組をやっていた久米宏さんなんていう方もそうなんですけれども、インタビューするときに質問を、例えば、30分のインタビュー時間だったら、私なんかだったら15個ぐらい質問項目を用意していって、優先順位を付けて、上からやっていって時間が来たら終わりと。最後まとめは、途中を飛ばして最後の質問かな?ぐらいの感じなんですけど、徳光さん、久米さんレベルになると質問は1個しか考えないんです。

石川:1つだけ?

羽鳥:30分なのに。多分1時間でも1個しか考えない。それを聞いたら答えが来るじゃないですか。それをしっかり聞いてると、そこから疑問が出てくるから、それでどんどん、どんどん話をつなげる。だから、皆さんもたくさんの方の前でお話をしたり、生徒さんの前でお話をしたりということもあると思うんですけれども、自分がこれを聞くというのは事前にきっちり決めるというよりは、その場で臨機応変にというほうが、その場も盛り上がります。実際、盛り上がるんですよ。向こうがお話ししたいことを話しているのを聞いて、それに対してまた聞くわけですから、向こうもどんどん乗ってくるというか。

 そこが「聞くちから」の大切さなんだなというのを、徳光さんに言われた後、私さすがに30分1問で行く勇気はないので、依然としてたくさん持っていきますけど、でも1個目の質問をして、その後、予定どおりじゃないなというふうに終わることもだんだん増えてきたというか、そういう方向でいけたのかなというふうに思いますね。

石川:聞くことって我慢じゃないですか。ついつい人ってしゃべりたくなるじゃないですか。「私のこと、聞いて」とかね。

羽鳥:ちょっと余裕が出てきたら聞けるのかもしれないですね。私、朝番組をやらせていただいていて、すごく気を付けているのは、こっちが伝えたいことをどんどん、どんどん言っても、結局向こうの人は、見ている人は見てくれない、聞いてくれない。だから、何を言うかというのは、こっちが伝えたいことを言うんじゃなくて、見ている人が何を見たいのかということをみんなで考えて、じゃあ、ここでは、私たちが思うのはこういうことを伝えたほうがいいんだねと思っているけど、いろいろと世の中の情勢とか見たり聞いたりしてみると、自分たちが大事だと思っていることと、見たい人が見たいものって違うみたいよとなったときには、やっぱりそっちのほうを優先するというか、重視するというか。そこですね。そこも「聞くちから」に通じるのかなという気がするんですよね。

 話すのはなかなか難しいですけど、相手のことを中心に考える。もちろん指導するとか、ある道に導くというときは自分が思うことを強く言わなきゃいけないこともあると思いますけれども、基本、相手中心というふうに思っているとうまくいくのかなというのは感じたりします。ただ、ミトちゃんに通じたのは、朝ご飯を食べろということだけでしたけれどね。でも、通じましたよ。

石川:通じましたね。

羽鳥:パンパンになってますから。そこは通じなければ良かったなと思いましたけれども。後悔しましたけれども。

石川:今日は「聞くちから、話すちから」の表題いただいたときに、こういう質問をしてほしいというので事前にいただいている質問があるので、よろしいでしょうか。「羽鳥さんにお聞きしたいんです。人前でお話をする機会が多いPTA役員です。いつの間にか引き込まれる話し方があれば教えてください。どうすれば相手に納得できる話し方ができますか」。難しいですけれどね。

羽鳥:これは難しいですね。でも、例えば、インタビューとかをするときも、インタビューが始まる前のほうが大事だったりするんです。そこの雑談とか、関係ない話とか。そこで盛り上がっていると、そのインタビューも盛り上がる。だから、お話も、伝えたいことばっかりずっと言っていると、なかなか入ってこない。やっぱり雰囲気づくりがすごく大事だと思います。何回も引き合いに出してあれですけど、ギョーザの話、したりとか、そっちのほうが。私もそれしか印象に残ってないですよ(笑)。ああ、ギョーザの人だと思って。

 でも、栃木は去年、甲子園で勝ったとか、実はおしゃれだとか、そういう情報もちょっと入ってきたりという、入口を柔らかくするというのはすごく大切なことだと思います。

最初からきっちり。

石川:「どうなんですか」と聞くのよりも。

羽鳥:ガーッと話した校長先生の話って、卒業したけれども全然覚えていなかったりして、本当に失礼なお話なんですけれども、それよりも何か言っていることよく分からないんだけど、楽しい先生だったな、そういえばあの先生、変な話ばっかりしてたけど、こんないいこと言っていたな、というほうが覚えていることが多かったりするんですよね。どうですか。行きますか、ドストレートにガーンと。

石川:そうですね。ガーンと言われるよりは、楽しい雰囲気にしてくれて、いつの間にか引き込まれているというのはありますよね。

羽鳥:それができりゃ難しい話じゃないんですけども、それができるようにアナウンサーも日々いろいろとお勉強を。いろんな人の、見ますよ。PTAの方だからちょっとあれですけれど、僕はいろんな人の番組、見ますね。アナウンサーですとか、最近はお笑いの方でも司会をして、すごく。

石川:最近多いですよね、お笑いの方、司会、うまいですよね。

羽鳥:上手です。お笑いの人には残念ながらアナウンサーはかなわないです。お笑いの人は、アナウンサーができる進行プラスお笑いもありますし、多少の毒舌を言っても、アナウンサーが言ったら嫌悪感とかを持たれるかもしれないですが、あの方々は多少の毒舌を言っても嫌悪感を持たれないという特権を持っているんで、そこは素晴らしいです。そういう人のは見まくりますね。

石川:今ちょっと笑いって必要じゃないですか。誰と話すときでもちょこっと、心を揺さぶるような。

羽鳥:そうですね。若干本題とはそれた話をいかにできるかということじゃないですか。それでグイッと最後、本流に戻せるかという。来ましたよ(笑)。何分交代なんですか。15分?すみませんね、40分前半、変な話ばっかりで申し訳ないです。

石川:羽鳥さん、もう1ついいですか。「これから就職の面接に向かいますが、自分をアピールする方法が分かりません。自己表現の仕方を教えてください」。

羽鳥:就職は難しいですね。でも、落ちるのが怖いから言わないで後悔するより、言って落ちて後悔したほうが、「言わなきゃよかったな」というほうがよりいいんじゃないかなと思います。

 私、日本テレビを受けるときに、「プロレスについてどう思う?」と。日本テレビってジャイアント馬場さんもありますし、私、スポーツアナウンサーになりたいと思ってたんで、プロレスについてどう思う?と聞かれたときに、「プロレスはショーだと思います」と言っちゃったんですよ。そのときの学生考えだったんで、もうこういうふうな技を見て、決まって、決まって、最終的にどっちが勝つのも決まってるという。でも、そのショーを見たくてみんな来てるんだという趣旨で言ったんですけど、その方、プロレスの担当だったみたいで、みるみる機嫌が悪くなっていくのが分かって。

石川:サーッみたいな(笑)。

羽鳥:そのときに、やっぱり体も鍛えなければいけないし、尋常ではない努力と研鑚を積み重ねた人ができる最高のショーの一部のように見えるかもしれません、というような感じで言い換えた感じがあったんですけど。

石川:空気読み取って、そこまで言えるのはすごいですね(笑)。

羽鳥:まずいなと思いましたよ。だから、とにかくプロレスはショーだと思いますという、今思うと間違っているんですけれども、思い切って言ってみるというのは大事かもしれないですね。

石川:印象には残りますね。

羽鳥:そうですね。私も今も思い切って取りあえず言って、相手があれ?という雰囲気になったなと思ったら即撤退という(笑)。終わった後に平謝りというスタンスで。これ言うとまずいなということも、取りあえず言ってみるかと思って言いますね。だから、就職の時もいいんじゃないですかね。結局就職なんて運ですから、さっき私言いましたけど、私なんか最初の面接1分ですから。

石川:よほど印象に残ったんですね。

羽鳥:だから、落ちても、1分で私の何が分かるんだと、私の二十何年の人生、1分で分かられてたまるかと自分に言い聞かせて、多分落ち込んで帰りますけど、思い切って言ってみることが大事なんじゃないですかね。どうですか。石川さんって、最初からフリーなんですか。

石川:いえ、私はニッポン放送の局アナで、たったの8年です。フリーのほうが長くなりました。

羽鳥:何で受かったんですか、ニッポン放送に。何言ったんですか。

石川:今何年と聞かれて、年を言われたと思ってぞっと。

羽鳥:何で。whyです。何年なんて絶対言わないですよ。

石川:今危険なこと言いましたよ(笑)。

羽鳥:口が裂けたら言いますけど、裂けるようだったら言わないです。

石川:何でアナウンサーになったかですか。

羽鳥:面接のときに何で受かったか。

石川:分からないです。宝くじに当たったと今でも思ってます。でも、買ってみないとね、宝くじはね。

羽鳥:そういうことです。それで、買うときにはちょっと思い切ったことを言うという。

まとまりましたね、石川さんがいるとやっぱりまとまるんです。

石川:では、会場の皆さんからも質問を受けたいと思います。ただ、残念ながらマイクを持って走り回ることができませんので、1階の方のみで、何か羽鳥さんに直接お伺いしたいという方がございましたら。

羽鳥:1階の一番後ろの人だったら、2階の一番前の人のほうが近いような気がしますけど。

石川:お手を挙げていただければ、マイクを持つスタッフが3人ほど駈けます、走ります。あちらにいらっしゃった。じゃあ真ん中の。

羽鳥:すごいですね、これ、皆さん県別に分かれているんですもんね、PTAの方々は。

石川:ええ、大体県別で。はい、どうぞお願いいたします。紺のポロシャツをお召しの方でしょうかね。

羽鳥:そこは何県なんですか。

石川:何県ですか。

質問者A:茨城県です。

石川:ようこそお越しくださいました。

羽鳥:私の母親は茨城です。

質問者A:テーブルが出しづらいので、座ったままですみません。

羽鳥:とんでもない。座ったままで大丈夫です。

質問者A:羽鳥さんは高校時代、野球をやっていたということで、アンダースローのピッチャーと先ほどお伺いしました。うちの息子が実は今年からアンダースローのピッチャーをやってまして。

羽鳥:何でですか。

質問者A:ピッチャーが足りなかったからです。

羽鳥:いや、何でアンダースローなんですか。

質問者A:監督の先生の采配です。

羽鳥:じゃあ、そっちが適性だったんですね。アンダースローは若干スピード落ちますけど、ボールが安定しますからいいと思います。3回戦ぐらいまでだったらごまかせます。

質問者A:はい。実はエースがけがをしてしまいまして。

羽鳥:チャンスですね(笑)。

質問者A:どうしたら勝てるようなピッチングができるか教えていただけたら助かります。

羽鳥:今までもピッチャーだったんですか。

質問者A:今年からです。4月から。

羽鳥:何年生ですか。

質問者A:2年生です。

羽鳥:私、中学までセカンドだったんですよ。ちょっとミーハーな気持ちもあったと思うんですけども、ピッチャーってかっこいいなという。だからテレビ局に入っていると思いますんですけど、そういう気持ちがあって、高校からピッチャーやったんですよ。

質問者A:そうです、2年生の4月から。

羽鳥:いや、私。

質問者A:そうなんですか、すみません(笑)。

羽鳥:息子さんは2年生ですよね?私、1年生から。それで、とにかく死ぬほど走ったんですよ。そうすると安定するみたいです。一回高校の道路一本挟んで、横に公園があるんですね。公園といっても野球場が2面あるぐらいの公園なんですけど、そこの周りをただひたすら走るという練習を毎日毎日させられて、みんなはグラウンドで練習しているんで、私が走っているのを忘れて練習が終わったことがあるんですよ。走ったら、同級生が制服で帰っているんですね。「どうしたの?」と言ったら、「終わったよ」と言われて(笑)。

 何が言いたいかというと、とにかくそれぐらい走るということです。走るといいみたいですよ。

質問者A:分かりました。ありがとうございます。うちの学校は先週の木曜日から朝日新聞のほうにコラムが載りまして。

羽鳥:何ていう学校なんですか。

質問者A:茨城東高校と申します。

羽鳥:イバラキなんですよね。イバラギと言うとすごく怒られるんですよ。茨城東高校、コラムが?

質問者A:もしよろしかったら応援していただければと思います。

羽鳥:先週から出てるんですか。

質問者A:先週の木金土と月曜日にコラムが載りまして。

羽鳥:先週の木金土と今週の月曜日? はい、見ます。朝日新聞? 了解しました。ぜひ息子さんに頑張ってくださいと。

質問者A:ありがとうございます。

石川:ありがとうございました。(拍手)では、こちら側でしたから、こちら側ではどうですか。お手を挙げていただけたら。

羽鳥:こちらは何県なんですか。

石川:何県でしょうかね。いかがですか。じゃあ、女性の方でお手を挙げていただきました。羽鳥さんと直接お話ができます。なんてラッキーなんでしょう。

羽鳥:いや、スタッフの方、分かりやすいですね。明らかにスタッフって背中に書いてありますからね(笑)。

質問者B:千葉県から来ました。お聞きしたいんですが、人と初対面でどのようにしたら相手に好感を持っていただけるかというのを教えていただきたいと思います。

羽鳥:なかなか一般の方同士だと難しいかもしれないですけれども、私、インタビューする方というのは、結構情報がいっぱいあるんですね。ウィキペディアとか。あれがどこまで正しいのかどうか分からないので、なかなか使えないんですけど、会う人の情報をとにかくめちゃめちゃ調べるという。

 私、あなたのこと、すごく知ってます。興味あります。大好きです。こうなんですよね、こうなんですよね、こうなんですよねと言うと、壁を若干取り払ってくれるところはあるかもしれないです。でも、PTA同士でウィキペディアに載ってないですもんね(笑)。PTAの人でウィキペディアに載っているのは、何かした人ですよね、多分ね。

石川:危険ですね(笑)。

羽鳥:危険ですよね。逆にその話題には触れないほうがいいかもしれないという。どうすればいいでしょうね。可能だったら周りの方にいろいろ聞けるとか、聞ける範囲でまず情報を入手する。でも、それが無理な場合は、何か目的があるから会うわけじゃないですか。会う前に着てる服とか、持ってる物とか、しゃべり方とか、ふとした行動とか、そういうのを見て、さっきも言いましたけど、本題と関係ないところから柔らかく入るみたいなところがあると、和やかに行くんじゃないですかね。だからって、あんまりジロジロ見てると、「何なんだ、この人は?」って。

石川:なるべく笑顔でちょっとさりげなく観察してみる。

羽鳥:ちょっとさりげなくがいいと思いますね。

質問者B:ありがとうございました。

羽鳥:万が一ウィキペディアがあったら、ウィキペディアを見る。その話題には逆に触れない。すみません、こんなことですみません。

石川:ありがとうございました。(拍手)じゃあ、真ん中行きますよ。こちらの真ん中の方でどうですか、羽鳥さんに。じゃあ、お願いします。

羽鳥:真ん中は何県ですか。

石川:真ん中はどちらのほうから?

会場女性:群馬県。

羽鳥:群馬は暑いですね。

質問者C:群馬県から来ました。女子高校の娘を持つ父親なんですけれども、うちの娘、2次元が大好きで、羽鳥さんと話をしたと言っても全然響かないんじゃないかなとちょっと心配しているんですけれども。

羽鳥:なるほど、3次元ですものね、私。

質問者C:聞きたいのは、先ほど羽鳥さんは高校生のときに夢がなかったと、野球を一生懸命やっていて。うちの娘に将来なりたい夢とか、何か持ってないの?と。親とするとその辺りを広げてあげたいと思うのですけども、全然現実的なものが出てこないんですね。同じ夢のない共通項かなと思って、そんな娘にどんな話をしていったらいいのかなと。

羽鳥:でも、現実的なものが出てこないということは、非現実的は出てくるということですから、何か2次元的なものに何か?

質問者C:2次元的にはすごい話。

羽鳥:2次元的なものになりたいんですか。

質問者C:それはないと思うんですよね。

羽鳥:2次元的なものの仕事に関わりたいとか、そういうことですかね。

質問者C:いっとき言ってました。

羽鳥:いっときはアニメ系のお仕事に?

質問者C:はい、やりたいと。ただ、それの上手な子はいっぱいいるんで、それも早々にあきらめて。

羽鳥:そうですか。まだ2次元の世界にはいらっしゃるんですか。

質問者C:行ったり、来たり(笑)。

羽鳥:2次元の世界は結構ご存じなんですか、じゃあ。

質問者C:あまり。

羽鳥:僕も分からないんですよ。逆に聞いてみればいいんじゃないですか。さっきの町で高校生にインタビューしてるおっさんが、高校生の目線に下がるというのと一緒ですけど、2次元の世界を教えてもらえばいいんじゃないですか、いろいろ。

質問者C:ただ親とすると、その先ってないような気がしてならないんです。

羽鳥:確かにね、2次元のお仕事という。でも、そんなに急に結論出さなくてもいいから、一回2次元に。もしかしたらお父さんが2次元にはまるという可能性がありますよ。そうしたら娘と一体感が生まれて、そこから、そういえば将来どうなのよ?というときに話が弾むきっかけに。それこそさっきのド正面から行かないで、横から入っていくという。コスプレとかしてみたらいいんじゃないですか(笑)。

質問者C:一緒にですか。

羽鳥:一緒に。それもコスプレ?と思うじゃないですか。私も思いますよ、正直。でも、やったことないから思うだけで、もしかしたらやってみたら意外と毎週秋葉原とか行くかもしれないですよ。

質問者C:なんかドキドキしてきました。

羽鳥:そうでしょう?

質問者C:ありがとうございました。

羽鳥:一回2次元のお話を娘さんとがっちりしてみると、また違った方向性が。

質問者C:今晩よく考えてみますね。ありがとうございました。(拍手)

羽鳥:ぜひ頑張ってください。

石川:人生が変わっちゃうようなお答えですね。

羽鳥:そうですね。変わるかもしれないですよ。だって、2次元があれだけ人気があるというのは、何かあるんですよ、やっぱり。コスプレしたことないですよね?

石川:ないですよ。

羽鳥:ないですよね、すみませんでした。

石川:羽鳥さん、あるんですか。

羽鳥:ないです。

石川:ないですよね。じゃあ、もうひとかた、一番後ろのほうのお席にお座りの方でどなたかいらっしゃいませんか。一番後ろで手振ってくださっている方、今スタッフが階段をこけないように一生懸命走りますんで、少々お待ちください。女性だと思われますが、どうでしょうか。違うかな。男性かな。すみません、遠くて。女性です。どちらからでしょう?

質問者D:埼玉です。

羽鳥:大丈夫ですか。もしあれだったら手旗信号で。私分からないから、やっていただいても理解できないですけれども。

質問者D:埼玉から来ました。

羽鳥:私、横浜と言いましたが埼玉出身です。出身というか、生まれたところが埼玉です。

石川:マイクが入らないですか。ちょっと待ってください。今マイクをお持ちします。

質問者D:話をしていた相手と嫌なことがあったときに、私は結構顔に出てしまうんですけど、そういうときってどうしますか。

羽鳥:出ますよね。そっちのほうが普通だと思いますよ。ただ、そこは我慢するしかないというか、顔に出した瞬間に、さっきの私の面接じゃないですけど、相手は確実に察知しますので、そこは平静を装い、そのうっぷんはおうちで晴らす。私タクシーに乗って、「安住さんですよね」と言われて、ずっと安住で通して降りたことありますから。家に帰って枕に「羽鳥だー!」と(笑)。

 逆に安住君も「羽鳥さんですよね」と言われて、どうも遠くのほうから出てきたお母さんみたいで、東京での夢を壊しちゃいけないということで、「羽鳥とサインしました」と言われたことがあります(笑)。  だから、お気持ちは分かりますよ。全員そうだと思いますよ。みんなイラッとしたり、ムカッとしたり、あると思うんで、顔に出ちゃうと思いますけれども、そこは我慢するしかないですね。どう我慢するかはご自分の気持ち次第しかないんです。その我慢したはけ口はおうちで枕に「ワー!」と言うという。

質問者D:じゃあ、同じように枕に「ワー!」言います。

羽鳥:「ワー!」言いましょう。

質問者D:それとすみません、もう1つ、娘がスポーツやってるんですけど。

羽鳥:何やってるんですか。アンダースローですか。

質問者D:ごめんなさい、バレーボールです(笑)。メンタルが弱くて、どうしたらメンタル面も鍛えられますか。

羽鳥:メンタル面、どう弱いんですか。

質問者D:打たれ弱い。ちょっと言われると、まだ小学生なんですけど、すぐ半ベソかいちゃう。

羽鳥:でも、小学生のときに半ベソをかいている人は、大体将来オリンピック行って、外国の方と結婚して、いいお母さんになると思います(笑)。だから、多分泣いてていいと思います。

質問者D:目指します。

羽鳥:はい、「何で泣いてるの?」って……でも、「何で泣いてるの?」って言われてたな。

石川:よく泣いてましたね、愛ちゃん。

羽鳥:よく泣いてましたね。お母さんですよ。石川:そう、お母さんになっちゃいますね。

羽鳥:泣いてていいんじゃないですかね。

質問者D:分かりました。泣かせます。

羽鳥:泣かせなくもいいと思いますので(笑)。泣かせるのは逆効果かなと思いますけれども、愛ちゃんだってそうだったよねというふうに言ってあげる。ごまかしかもしれないですけど、うまくそこはいいように誘導してあげて、ドストレートで「何で泣いてるの?」とか言ってもなかなかあれだと思いますんで、ぜひ愛ちゃんのVTRを見せてあげて。

質問者D:ありがとうございます。

石川:ありがとうございました。(拍手)じゃあ、羽鳥さん、どうぞ前へ。

羽鳥:もう終わりですか。

石川:楽しいお時間もあっという間に過ぎてしまいました。

羽鳥:終わりですって。

石川:まだお仕事ありますよ(笑)。楽しいお話をいろいろ聞かせていただきまして、本当にありがとうございました。

羽鳥:ありがとうございました。大丈夫でしたか、こんなんで。

石川:大丈夫だと思います。

羽鳥:すみません。ありがとうございました。(拍手)私も高校時代を考えると、毎日通っていた横浜でこんなお話ができるなんて思わなかったです。

石川:羽鳥さんは今、この後やりたいこととか、目指すこととかってあるんですか。こんな番組やってみたいとか。

羽鳥:聞かれるといつも答えるのが、現状維持という答えなんですよ(笑)。現状維持ってすごくいい言葉で、今はなき島田紳助さんに、亡くなってはいないですが、何らかの事情である時期から急にテレビに出なくなった紳助さんと一緒に番組もやらせていただいていたときにお話しいただいて、「現状維持です」と言うと、まず今みたいに笑いが起きるんですよ。「現状維持なんですよ」と。でも、現状維持ってすごく大事なこと、大変なことって紳助さんに言われて、人生は下りのエスカレーターを昇っているようなものだと言われたんです。何もしないと降りていっちゃう。現状維持するためには、エスカレーターの速度で上に上がってないと現状維持できないと。進歩するには、エスカレーターのスピードよりもっと上に上がらなきゃいけないというふうに言われて、すごい言葉だなと思って、それから現状維持と。

 現状維持って大変。来年も同じことをやれているかというと、多分なかなか難しいと思うんですよね。だから、それはすごく素晴らしい言葉だなと。その素晴らしい言葉を残して、紳助さんがいなくなりました(笑)。今はどこで何をしているのか。

石川:紳助さんに会いたいですね。

羽鳥:すごい体格になって沖縄にいるといううわさも聞いてるんです。

石川:沖縄にいらっしゃるうわさは聞きますね。

羽鳥:筋肉むきむきになってるらしいですよ。やることないから、筋トレばっかりやってるなんていうことも聞きました(笑)。現状維持です。

石川:現状維持ですか。さあ、今日は高校生のお子さんをお持ちのお父さまお母さま、そして高校生を指導する先生方がたくさんいらっしゃっていますので、最後にメッセージを羽鳥さんなりにお願いしたいと思います。

羽鳥:冒頭にも言いましたけれども、私、一番影響があったのは高校時代の3年間だなと思ってますし、印象に残っているのも高校の先生、部活の先生、野球部の関連の方々。本当に人生に一番影響を与えてくれた時期だったので、私が言うのも偉そうですが、皆さんがそういうところにいらっしゃるというか、皆さんの影響力はすごく大きいんだと。私にとっては大きかったということなんで、ぜひ2次元の話をしっかり聞いたり、泣いている子どもも、小学生ですけど、皆さんの立ち居振る舞いによって人生が大きく変わる可能性が十分ある。私は大きく変わった、非常に影響力のあるところにいらっしゃる皆さんだということだけはお伝えさせていただきたいなというふうに思います。

石川:ありがとうございました。羽鳥慎一さんにどうぞ大きな拍手をお送りください。ありがとうございました。(大きな拍手)

羽鳥:どうもありがとうございました。すみません、前段が40分もあったというのは知らずに、本当に申し訳ございません。石川さんの素晴らしい進行の下、本当にすてきなトークショーになりました。ぜひ明日朝5時?

石川:5時からやっております。

羽鳥:5時からやっています。日本放送です。大体半分ぐらい徳光さんが競馬の話してますけれども、ぜひ聞いていただければと思います。

石川:よろしくお願いいたします。では、ここで大会実行委員の中野真衣子さんから羽鳥さんにお礼のことばと花束の贈呈がございます。それではお願いします。

羽鳥:どうもありがとうございます。私はどこにどう立っていればいいですか。ここにこう立っていればいいですか。どっちを向けばいいですか、こっちを向けばいいですか。それともこっちを向けばいいですか(笑)。

中野:じゃあ、ここでお願いします。本当にお疲れさまです。ありがとうございます。

羽鳥:すみません、大丈夫でしたか。

中野:笑いすぎで、本当に楽しい時間をありがとうございました。

羽鳥:本当ですか。そんなに笑っているようには見えないですけれども。

中野:これは、すみません、緊張してます(笑)。私はここには慣れておりませんので、すみません。

羽鳥:私も慣れてないです。

中野:どうしようかと思いました。私ごとですけど、私は横浜平沼高校に娘が2人通いましたので、そこでPTA会長をさせていただきました。そのときに、第一線で活躍されていて子どもたちの憧れの先輩である羽鳥さんをぜひPTAの講演会等でお呼びして、お話をお伺いしたいなと思っていました。今日偶然にも七夕ですが、その願いがかないまして。

羽鳥:昨日考えましたね(笑)。

中野:そうなんです。当たりです(笑)。

羽鳥:そういうの大事です。そういうの1個、2個入れるの大事です。

中野:ありがとうございます。言わせていただきます。その願いがかないまして、今日、本当に感動しています。

羽鳥:ありがとうございます。

中野:いつもはテレビのモニター越しに見ている羽鳥さんが、目の前で生の羽鳥さんが高校生のときのことですとか、職業選択のきっかけ、お仕事に対すること、いろいろご自身の言葉でお話しいただき、ユーモアがあって、優しくて、気さくで、でもお仕事に対しての姿勢がすごく真摯だなという、お人柄が本当によく伝わってきました。

羽鳥:今日よく眠れそうです(笑)。ありがとうございます。

中野:ですから、私はもちろんですけど、ここにいる皆さまが、羽鳥さんファンになったことは間違いないと思います。確信しています。

羽鳥:本当ですか。(拍手)でも、良かったです、皆さんにお会いできて。ギョーザ食べますんで、栃木に行って(笑)。すみません、何回も。

中野:「聞くちから、話すちから」についても、やはり本当に大切なんだなということを改めて気づかされましたし、これから私たちも「聞くちから、話すちから」を磨いて、日常の生活に役立てていけたらなと思います。ここにいる皆さまと一緒に考える時間が持てたことはとても良かったと思って感謝しております。ありがとうございます。

羽鳥:どうもありがとうございます。

中野:では、この辺で。これからのご活躍を心より。

羽鳥:緊急着陸しましたね、今。いい感じで飛んでたと思ったら、急に、「では、この辺で」と(笑)。

中野:いや、この辺がいいかなって。

羽鳥:もうちょっと緩やかな着陸方法も(笑)。乗客の方がびっくりしますんで。急激な着陸でした、今。

中野:失礼いたしました(笑)。でも、ここでお花がということに、タイミング良く。

羽鳥:すみません、ありがとうございます。

中野:ということで、これからのご活躍を心からお祈りしておりますので、どうぞ。

羽鳥:ありがとうございます。皆さん、本当にどうもありがとうございました。

石川:羽鳥慎一さんでございました。では、花束をお受け取りください。(拍手)

羽鳥:すみません、こんな機会を与えていただいて。最後の質問のコーナーがすごく面白かったんで、もし次、機会がありましたら、次、群馬でしたっけ?栃木でしたっけ?次もし呼んでいただけいたら、全面質問コーナーで(笑)。来年栃木は難しいと思いますんで、また次回ぜひ。どうもありがとうございました。すみません、お邪魔しました。

石川:羽鳥慎一さんでした。ありがとうございました。(大きな拍手)ありがとうございました。これから羽鳥さんが出られる番組、ますます身近に感じられることだと思います。ありがとうございました。

 では、以上をもちまして関東地区高等学校PTA連合大会、神奈川大会1日目の全日程は終了となります。

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