第63回 関東地区高等学校PTA連合会大会 神奈川大会

平成29年7月7日(金)8日(土)
関東地区高等学校PTA連合会 神奈川県立高等学校PTA連合会

第1分科会 「学校教育とPTA」

1部 2部
発表者
埼玉県
所属校
埼玉県立大宮東高等学校
役 職
PTA顧問  氏名 松下 みどり(マツシタ ミドリ)
役 職
後援会顧問  氏名 吉川 賢二(ヨシカワ ケンジ)
発表テーマ
「生徒の生活を支えるPTA・後援活動」 ~教職員と保護者の連携を通して~

赤羽根:お待たせいたしました。定刻になりましたので、始めさせていただきたいと思います。

 初めに、開会に当たり、関東地区大会神奈川大会実行委員・神河剛よりごあいさつ申し上げます。

神河:皆さま、おはようございます。

会場:おはようございます。

神河:ようこそ、神奈川へお出でくださいました。

 まだ、皆さん、これから来られる方もいらっしゃると思うんですけれども、せっかくこの素敵な風景の横浜、神奈川に来ていただいています。よくテレビとかでご覧になる風景というのもこの辺りには、非常にたくさんあると思います。「あ、ここ、見たことある」という方も、遠方から来られた方の中には、いらっしゃると思います。せっかくこんな素敵な所に来ていただいてるんですから、こんな所にお座りになっていただかないで、ぜひ神奈川を楽しんでいただければと思います。

 すみません。ここ、笑っていただきたかったとこなんですけれども。

 というのは、すみません、うそでして、ぜひこの会、楽しい会にさせていただきますので、まずはこの会を楽しんでいただいて、これが終わりましてから改めて、午後になりますけれども、横浜、神奈川には、素敵な場所がたくさんございます。せっかくですから、1つでも楽しいいい思い出を作ってお帰りいただきたいと思いますので、どうか皆さん、楽しんで、有意義な1日にしていただければと思います。

 本日は、よろしくお願いいたします。

 それでは、第1分科会を始めます。

 まず、前半の議長、提案発表者、助言者の方々をご紹介いたします。議長は、埼玉県立大宮東高等学校校長・加賀谷貴彦さま。提案者はお二方です。埼玉県立大宮東高等学校PTA顧問・松下みどりさま。同じく後援会顧問・吉川賢二さま。パソコン操作は教頭イシヅカタカヒサさまです。助言者は、神奈川県立横須賀大津高等学校校長・堀隆さまでございます。

 皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

 どうぞ、ご着席を。

 それでは早速、発表に入ります。議長の加賀谷さま、ごあいさつの後、進行をよろしくお願いいたします。

加賀谷:皆さん、改めまして、おはようございます。

会場:おはようございます。

加賀谷:きのうの夜のお疲れはいかがでしょうか。私ども、しっかり夜をひかえましてこの発表に備えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。盛大な拍手でお迎えいただければと思います。ありがとうございます。

吉川:それでは、始めさせていただきます。

 大宮東高校後援会顧問・吉川賢二でございます。

 ただいまから、「生徒の学校生活を支えるPTA・後援会活動」と題しまして、高校教育とPTAに係る発表を始めさせていただきます。

 本校は、昭和55年、埼玉県初の体育科・普通科の併設校として開校し、創立38年目を迎えました。

 緑が多い環境の中、広大な敷地と恵まれた施設・設備を整え、生徒たちの大きな夢の現実に向けて教育活動を展開しています。

 学級数25学級。在籍生徒991名。ご覧のスライドにありますように、一人一人の生徒がまさに輝いている学校です。

 まず初めに、開校当時から受け継がれております本校伝統の自校体操をご覧ください。

<動画上映>

 体育科を擁する本校が誇る体育施設をご紹介します。

 野外施設も全て、夜間照明が付いています。公式戦が行われるサッカー場。ソフトボール場。プールは50メートルプール。弓道場。テニスコート。合宿所。1階は食堂になっています。重層体育館には、アリーナ、柔剣道場、トレーニングルーム。第2体育館には体操練習場があります。正面から道路を隔てて、野球場が設備されています。

 空調設備のあるトレーニングルームです。毎日大勢の生徒が交代でトレーニングに励んでいます。平成国際大学、女子栄養大学と連携教育協定を結び、科学的・効率的なトレーニングが行われています。

 体操場には、体操競技で使われる全ての器材が常設されています。

 卒業生の栗原茂さんが、1996年アトランタオリンピックに出場を果たしています。日本代表選手が練習に来ても大丈夫です。体操部はことしも、全日本選手権、インターハイ、国民大会への出場を決めています。

 食堂は、部活動後の空腹を満たし、トレーニング効果を高めるため、夕方5時から8時まで、放課後の時間帯も営業しています。

 放課後の営業ではトリの唐揚げが一番人気で、重要なタンパク源となっています。大変大きなおにぎりもおいしくて、頼りになるエネルギー源です。部活動でへとへとになるまで頑張った生徒たちの元気復活のおいしい、頼もしい助っ人たちです。

 さて目指す学校像ですが、安全・安心な環境の下、文武両道を旨とし、正義感あふれる心身ともに健康な生徒を育てる学校でございまして、将来社会にとって有益となる人材を育て上げることを目指しております。

 そして、この文武両道を目指して行われる教育活動の一端を、学習活動、部活動、そして規範意識の確立と信頼関係の構築の3つの観点から簡単にご紹介いたします。

 まず学習に関しては、部活動との両立が大変な中、通学の電車の中や放課後など少しの時間でも積み上げて、1日最低1時間の自主学習時間を確保します。その一部として、毎朝始業前10分間の朝勉強があります。

 写真は朝勉強の様子です。1時間目が体育のため運動着ですが、通常は制服です。朝勉強のおかげもあり、毎日遅刻はゼロです。

 次に部活動ですが、本校では体育科・普通科ともに運動部活動で頑張る生徒が大変多く、運動部加入率は80%を超えています。そんな中、昨年度は、男女別11競技、105名の生徒が関東大会出場権を獲得しました。

 今年度の途中経過ですが、柔道部女子、バレーボール部男女、陸上競技部男女、体操部男女、バドミントン部男女、水泳部女子がそれぞれ、関東大会出場権を獲得しました。全国大会にも、ご覧の各競技が出場を決めています。

 写真は関東大会の壮行会の様子です。クドウ生徒会長が激励のあいさつを述べた後、全校生徒の校歌・エールで送り出します。

 昨年28年度の全国高校総体インターハイでは、陸上部三段跳びのヨシダ君が8位に入賞しました。ソングリーディング部は、全国高等学校ダンスドリル選手権大会で7位に入賞しました。

 また夏の高校野球では、惜しくも甲子園には届きませんでしたが、県立高校唯一ベスト4に進出するなど、大いに活躍しました。

 文化部でも、吹奏楽部の活躍が新聞に紹介されるなど、元気な活動が展開されています。文化祭で行われた書道部、吹奏楽部のコラボによるパフォーマンスも新聞に大きく紹介されました。

 次に、規範意識と信頼関係ですが、本校の生徒はもちろん、教職員も初対面のお客さまにきちんとあいさつができます。あいさつは、社会人としての基本であるとともに、生徒自身の自信や信頼関係づくりに大きな効果を発揮しています。

 本校には、信頼関係づくりの仕掛けが幾つかあります。

横の関係では、1年生、志賀高原での集団宿泊研修があります。自立と共同をテーマに、同学年の信頼関係を構築します。縦の関係では、団活動があります。1、2、3年1クラスずつ団を結成し、3年のリードで団結します。写真は、文化祭の集合写真ですが、団ごとに同じポロシャツを着ているのが分かります。団対抗の団テスト、ペットボトルキャップ集め、体育祭リレー競争などのイベントを楽しみながら、大宮東ファミリーが形成されます。

 ここで仲間同士、生き生きと校歌を歌う生徒の様子をご覧ください。

<動画再生>

 普段はもう少し上手に歌っているんですが。

 映像用に声を大きく出して歌ったわけではなく、いつも集まるとこれだけの声を出す素晴らしい生徒たちです。

 次に進路指導ですが、生徒の進路先は、大学進学が約半数、専門学校3割、就職が1クラス分ぐらいと多岐にわたります。それぞれの進路実現をしっかり支援するため、きめ細かく3年間を見通した系統的な指導が行われます。詳しくは資料をご覧ください。

松下:ここで、発表者を交代いたします。

 PTA顧問・松下みどりでございます。よろしくお願いいたします。

 さて、本校のPTA・後援会は、このように元気に全力で学校生活を頑張る生徒を強力にバックアップすべく、保護者・教職員連携の下、さまざまな活動を展開しております。

 なお本校では、後援会の会員構成も、在籍する生徒の保護者となっております。

 ご覧のスライドは、組織図になります。理事会の下に実働部隊として5つの専門委員会を置いております。

 それでは、各専門委員会の活動についてご紹介いたします。

 初めに総務委員会です。総務委員会は、渉外部と連携し、全てのPTA・後援会活動が保護者の理解・協力、保護者・教職員連携の下スムーズに推進できるよう、会員相互の親睦や慶事、見識を広げるための諸行事を企画・運営しております。担当行事は、歓送迎会、県外研修会、新年会、卒業を祝う会です。

 写真は、県外研修旅行の様子です。

 諸行事を通じて、保護者相互の親睦や協力体制を育てたり、保護者・教職員間の情報交換を促進することができました。今後、参加者をますます増やせるよう、運営の工夫や広報の充実を図っていきたいです。

 次に教育文化委員会です。教育文化委員会は、教務部と連携し、広報誌を通じて生徒の学校生活の様子を保護者・教職員に伝え、PTA活動への理解と協力を推進しています。写真はPTA広報誌『東風(こち)』です。7月、12月、3月の年3回発行しています。部活動や進路状況の報告、教職員の紹介など、さまざまな情報を発信します。

 写真は、編集作業の様子です。

 学校行事や部活動の成果を多くの保護者に伝え、感動を与えることができました。今後も、効果的な編集を工夫しつつ、地域への広報も拡大を図っていきたいと思います。

 生活安全委員会です。生活安全委員会は、生徒指導部と連携し、生徒が3年間事故なく元気に学校へ通うことを願い、生徒の安全確保を支援しています。

 写真は、登校時立哨指導の様子です。5月、9月、1月の年3回行います。

 活動を通して、生徒一人一人が交通安全等を見直し、自覚する機会になりました。地域からの要望もあり、今後も粘り強く活動を継続する必要があると考えております。

 進路対策委員会です。進路対策委員会は、進路指導部と連携し、本校の進路指導に関して保護者としての識見を深めることを目的として活動しています。

 写真は、進路見学会の様子です。

 平成28年度は、日本体育大学と駒澤大学を訪問しました。学生の方に案内していただき、学生目線での大学の様子を知ることができました。

 なお、今年度は、7月4日に国士舘大学と大東文化大学を見学させていただきました。

 入試部の方より、学校の概要やカリキュラム、入試概要についての説明を受けています。

 ソーラー発電のできる校舎の説明をお聞きしました。

 最後は、スポーツ文化委員会です。スポーツ文化委員会は、体育科、生徒会と連携し、生徒の学習活動への興味、関心、意欲を高め、一人一人が前向きにより充実した学校生活を送れるよう支援しています。

 体育祭では、給水のサービスと受付業務を行いました。平成28年度の来場受付は、622名となり、前年を100名以上上回りました。受付を通らなかった方を含めると、1,000名を超える皆さまにご来場いただきました。

 ロードレース大会では、男子16キロ、女子12キロを走り終え、疲れ切った生徒たちにパンのサービスを行います。昨年3月のスポーツ文化講演会には、本校の卒業生でバドミントン女子シングルス日本代表の奥原希望さんをお迎えしました。奥原さんの競技や日常生活に対する姿勢に感銘を受けた効果でしょうか。昨年度の関東大会出場選手は、12年ぶりに100名を超えました。奥原さんは、後に行われたリオオリンピックにおいて銅メダルを獲得しております。

 おわりに。本校は、部活動を始め、自己実現を目指して意欲的に取り組む生徒たちが醸し出す活気あふれる校風の下、保護者・教職員が手を携えてこの生徒たちの学校生活を全力で支援する体制が構築されています。昨年度、夏の高校野球選手権埼玉県大会では、ベスト4進出の前に、PTA、後援会、同窓会、野球部保護者会、教職員による甲子園出場準備会を開催し、万全の準備を整えました。残念ながら本大会出場はかないませんでしたが、ここ一番で迅速に共同体制が取れたことは、今後のPTA・後援会活動を進める上で大きな自信となりました。

 このたびは、各専門委員会の取り組みを通して、本校における高校教育とPTAにまつわる保護者・教職員の連携体制をご紹介してまいりました。各専門委員会の活動の成果や課題を踏まえ、改善を試みつつ、ますます活発な活動が展開できるよう努力してまいります。

 以上で、大宮東高校の発表を終わります。

 ご清聴、ありがとうございました。

加賀谷:それではここで、ご質問、またご意見、ご感想などを頂ければありがたいと思います。ぜひご感想等も頂きましてですね。難しい質問ではなく、ご感想もいただければというふうに思っております。

 それでは、挙手いただきまして、学校名をお教えいただいてから、ご発言いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。どうぞ。前から3番目の。お願いいたします。今、マイクまいりますんで、お願いいたします。

飯岡:神奈川県の津久井浜高校の飯岡と申します。

 今、素晴らしいスライドを見させていただきまして。特に学校の設備とか、モデルルームかと思うような素晴らしい設備が整ってまして、うらやましいと思う一面もありました。

 PTAの活動内容はよく似てるところも、また同じようなことをしてるところもあります。特に今年、PTA会長1年目でやらせていただいてて、初めて学校の運営に関わってるんですが。特に大学教育とかは見学に行かれてる。これ、うちの高校でもやってるんですけど、疑問に思っていたのが、PTAとして大学を見に行って、それをその後どういうふうに、会というか、生徒たちに還元しているのかなというところを、なにかしていれば、教えていただきたいなと思いまして。お願いします。

加賀谷:ありがとうございます。

 多くの学校でも、PTAのバス等に便乗して大学見学等されてると思うんですけども、そのフィードバックをどういうふうに生徒に行っているかと。そういったご質問、ありがとうございます。

 私どもでは、まず保護者の方が大学をしっかり見学していただいた後、まずはご家庭に帰ったときにそれぞれの子供さんに伝えていただく。また、PTAの理事会等がございますので、そのときに発表等をしていただいて、多くの保護者の皆さまが理解するとともに、資料等、改めて配布し直しながら説明をすると。そのようなフィードバックを大事にしております。

 他には、いかがでしょうか。じゃ、一番左側の、今お手を上げていただいております。ありがとうございます。お願いいたします。

長谷川:すみません。千葉県の磯辺高等学校の保護者会の会長をしております長谷川と申します。

 教えていただければと思うんですが、先ほどのロードレースの配給業務ということで、子供たちへの給水場のような活動をされてるようなんですが、本校磯辺高等学校でもマラソン大会がございまして、そのときにわれわれの保護者会では何もタッチしてないんですが、検討の中で、そのときに同じようにやっぱり補給所のように、子供たちと接する。あんまり高等学校なので、小中のようにつきそってっていうのはやめようという活動の仕方をしてるんですが、このロードレース、マラソン大会のときに同じようなことをしたいなと検討はしてるんですけれども。

 お聞きしたいのは、この配給に関わる品物とか費用というのは、全て、例えば保護者会や後援会で捻出されてるのか、教えていただけると参考になるので助かるんですが、よろしくお願いいたします。

加賀谷:ご質問、ありがとうございます。

 ロードレース大会等の、いわばパンの配給を説明させていただきましたけども。その費用はというご質問でございました。

 費用は、PTA会費で負担をさせていただいております。こういったことで、保護者の方が機会を捉えて学校に来ていただいて、自分の子供以外の生徒を見てもらう。そういったことで、自分の子供はこういう所で勉強してるんだなと。そういうような形で体育祭等、文化祭も含めまして、なるべく多くの形を取って学校に見学に来てもらう。そのような機会とさせていただいております。

 

長谷川:ありがとうございます。

 今年度、来年度に向けて、参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

加賀谷:ありがとうございました。

 他、ご質問等。また私が今申し上げた答えの中で、私どもの学校はこうやってますとか、そういったお話を頂いてもありがたいかと思うんですが、いかがでしょうか。

 すみません。真ん中からいただきました。ありがとうございます。

フマ:神奈川県の横須賀高校のPTA会長フマといいます。

 まずは事例発表、ありがとうございました。お疲れさまでした。

 私も、先ほどもあったんですけれども、やはり県立高校でこのような学校設備というのがほんとに素晴らしいということで、驚きました。

 質問なんですけれども、最初にPTAと後援会があるというお話があって、PTAが保護者と教職員の会で、後援会のほうが保護者の会というご説明があったんですけれども。これ、保護者というのはやはり両方の会員になるんですかっていうことと、またPTA活動と後援会の活動の違いがありましたら、教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

加賀谷:PTAと後援会の違い、また活動の仕方、そのようなお話がありましたけれども。

 本校は、資料で説明させていただいたとおり、PTAも後援会も、現役の保護者の方が会長並びに副会長、理事等を務めていると。そのようなシステムを取らさせていただいております。私も前任校なんかではそういった形ではなく、PTAが終わった後、後援会の役員になっていただく。そんなようなケースも多かったと思うんですけども、本校は逆に、現役の保護者の方が両方の代表になるということで、やはりいろんな形での連携が素早くできる。そういった利点があるのかなというふうに思っております。

 また逆に、保護者の方に対しても、いわゆる負担の軽減なんかも含めまして同時にやっていただくことで学校を広く知っていただくと、そのような内容で行っております。ですから、PTAと後援会、両方とも協力しながら、お互いに事業を進めています。これはPTA、これは後援会と分かれているのは、予算的な部分が多く分かれてますけども、内容的には、本部役員、また理事、そういった体制で両方一緒に行っていると捉えていただければと思うんですが。答えになってますでしょうか。

フマ:どうもありがとうございました。

加賀谷:ありがとうございました。

 私どものように、PTAと後援会両方、現役の保護者の方が会長なり副会長を務められていると、そのような学校ってのはどのぐらいありますでしょうか。結構あるんですね。7校。どうもありがとうございました。

 今、施設の話を頂きましたけども、38年目を迎えまして非常に施設は老朽化しています。校長としては、サッカーが人工芝になるとか、そういった部分というのは非常に求めておるところなんですけども。埼玉県内の学校ベスト8クラスの多くの競合の私立は全て、人工芝を持っております。当然大宮東高校も人工芝をというふうに考えてはいるんですけども、県立学校としての限界はございます。

 ただ、この間のサッカーのインターハイでは、人工芝を持っていない県立高校の浦和西高校が準優勝いたしましたので、人工芝、グラウンド、土関係なく、しっかりまたやってきたいというふうに気持ちを新たにしたところでございます。

 設備に関して、老朽化はしてますけれども、しっかり安全・安心、そういったものを大切に、事故がなるべく起こらない環境を作ると。そういったことも大切に行わせていただいてるところでございます。

 それでは、ご質問、ご意見、ご感想等をまたお受けいたしますが、いかがでしょうか。お願いいたします。前から3番目、中央です。

ヤマモト:活気のある学校のご様子、どうもありがとうございました。

 神奈川県平塚湘風高校PTA会長のヤマモトでございます。

 きょう、お使いになりました写真のことで少々お伺いしたいんですけれども。

 私たちの学校は今、SNSなどの写真、肖像権ですとか流出についてとても神経をとがらせているような状態なんですが。きょうお使いになった写真は、そこはかとなく輪郭が分からないようになっていたりして、うまいお写真の使い方をなさっているなと思って。そういうときにはやはり、「みんな、向こう向いて」とか、撮った写真をわざわざ分からないようなものをチョイスされているのかということとか、あとは体育祭の給水活動などは楽しそうなご様子拝見したんですけれども。ああいったときに、保護者の皆さんが1,000人ほどご来場になるというお話でしたが、公開ですか。保護者の皆さんの写真撮影についても自由になさっているのでしょうか。その点をお伺いしたいと思います。お願いいたします。

加賀谷:ありがとうございます。

 今、個人情報等を含めまして、写真の扱いについては十分、それぞれの学校がお気を付けになってるんだろうなと思います。

 当然、今の写真の中に写っている生徒、また学校で作るパンフレットであるとか、そういったものについては全て、生徒並びに保護者の了解を取るように意識しております。

 また体育祭等に関しましては、文化祭と同じように公開制度を取っておりますので、しっかり警備等も含めながら公開をさせていただいている。そういう形で見学をしていただいております。

 また、写真を撮る等につきましても、特に十分配慮をしていただくアナウンス等も行いながら、常識的な範囲で写真を撮っていただくようにしているところでございます。

 よろしかったでしょうか。

ヤマモト:どうもありがとうございます。

加賀谷:ありがとうございます。

ヤマモト:本校は、体育祭については非公開にしておりまして、保護者の撮影も、広報委員会のみに許可をしております。実際に、一般の保護者からSNSに流れたケースがございまして、今後とも、本校は公開する予定がないようでございます。

 参考になりました。どうもありがとうございました。

加賀谷:ありがとうございました。

 他、いかがでしょうか。どうぞ。私から見て左側の中央の辺りになります。

セイノ:失礼します。

 すみません。千葉県の姉崎高校のセイノといいます。

 素晴らしい発表、ありがとうございました。

 県立高校で、これだけの設備を持って、これだけの成果を子供たちが出してるっていうのはすごいなと思ったんですけど。

 うちの姉崎高校も、卒業生が姉崎高校で陸上でインターハイに出て、その人が先生となってまた母校の子供達を教え。それでその教えてる子供たちもまた、インターハイとか関東大会に出てるっていうのがあるんですけど、大宮東高校さんも、卒業生がまた母校に戻ってきて指導されてるっていうケースはあるのかなと思って質問したかったんですが。

加賀谷:本校を卒業して、また採用試験に合格して本校の教員になってるかと、そんなようなお話ですけども。実際、具体的に申し上げますと、バスケットボール、また野球、そういったところでは、本校を卒業したその卒業生がまた教員になって帰ってきてると、そのような現状がございます。それによりまして、いわゆる母校愛ですね。そういった伝統がしっかり引き継がれている。そういったいい面も十分あるのかなというふうに思っております。

セイノ:ありがとうございました。

加賀谷:ありがとうございました。

 他、いかがでしょうか。どうぞ。

稲荷場:埼玉県の上尾橘高校の稲荷場と申します。

 もうお時間がない中ですが、卒業生、私、第4期生でして、卒業生特権で2つ聞いてもよろしいでしょうか。

加賀谷:どうぞ。

稲荷場:すみません。皆さん。

加賀谷:卒業生特権で、じゃあ、2つを。

稲荷場:ありがとうございます。

 1つは、われわれ橘高校も生徒を支えてますけども、きょうの体育祭の発表の中で、受付を通した方だけで600名を超えて、それ以外も含めるとやはり1,000名近くの方がお越しになったということですが。

 やはり生徒と関わることっていうのがほんと大事だと思うんですが、何かそのような大勢の方に来ていただく工夫ないし呼び掛けっていうのはどのようなことをなさってるのかなっていうのと。

 あとは進路についてなんですが、橘高校は、就職と進学と半々なんですが。大学見学に行かれてましたけども、短大ですとか専門学校ですとか、あとは企業ですね。そのような所への見学っていうのは、行かれてましたら教えていただきたいのですが。お願いいたします。

加賀谷:ありがとうございます。

 まず1点目の体育祭の保護者見学等についてなんですけども、多くの保護者の方が大宮東を見ていただく。これは学校としても非常にありがたいことで、実は、そういったことがそんなに恥ずかしくない学校になっております。ですから、あいさつをする。もちろん現役のときもそうだったと思いますけども、あいさつをすることが恥ずかしくない。つまり、あいさつをしないほうが逆に恥ずかしいという、そんなような雰囲気が、私4月から大宮東高校に着任してすごく感じて、うれしいところです。ですから、保護者の方が学校に来ても、子供たちが、生徒たちが、自分の親が来て恥ずかしいとか、そういうんではなく、逆に見に来てくれよと。そんなような雰囲気が非常にあって、多くの保護者の方が学校に来てくださる。非常にうれしいことだなと。そういった、来られた保護者の方に生徒がしっかりあいさつをする。またあいさつをするのが当たり前になってる。こういったところがやっぱり、大宮東の地盤というか、自負しているところでございます。卒業生として、恐らくそういうふうな活動をされてたんじゃないかと思いますけども。そんなような雰囲気がございます。ですから、生徒を通じて、保護者に案内をしたときに、自然と、来てくださいっていう、強制的なことをしなくても保護者の方が集まる学校なのかなと。そういった部分を非常に感じております。

 また2点目ですけども、実は就職っていうことに対して企業見学とかっていう形を、ツアーとかではやっておりません。ですから、あくまでも進路指導部等に求人票が来る。また短大や専門学校の説明が来る。そういったことを、情報を流すとともに、多くの学校でもされてると思いますけども、体育館等に一堂に会して、それぞれ専門学校の方が来てブースを作っていただいて、そのブースにそれぞれ分かれて、質問なりレクチャーを受けると。そのような部分で紹介をさせていただいておりますので。

 よろしいでしょうか。

稲荷場:はい。ありがとうございます。

加賀谷:ありがとうございました。

稲荷場:自校体操は、思い出して、ああ、あんなことしたなっていうのを正直、きょうは聞いててちょっとうるうるしてしまいました。ほんと、ありがとうございました。

加賀谷:ありがとうございました。

 それでは、ご協力ありがとうございました。

 以上で私の発表を終わらせていただきます。

 司会にマイクを戻させていただきます。ありがとうございました。

赤羽根:どうもありがとうございました。

 それでは、ただいまの埼玉県立大宮東高等学校の発表に対してご助言を頂きます。

 神奈川県立横須賀大津高等学校校長・堀隆さま、お願いいたします。

堀:神奈川県立横須賀大津高等学校校長の堀でございます。

 大宮東高等学校の皆さん、素晴らしい発表をありがとうございました。

 スライドでご覧になられたとおり、素晴らしい施設、それと体育科・普通科合わせ持つ学校の特色を遺憾なく発揮された発表だったと思います。

 体育科独特の行事っていうんですか。ロードレース16キロ、12キロ。他の学校ではあまりやってないような取り組みも、教育活動の中で展開されてるのを感じました。

 時間がありませんので、私からは非常に参考になる発表として、組織の在り方というのを今聞いて考えました。会場の皆さんの学校のPTAの組織、どういう組織になってますか。役員会、運営委員会、その下に広報委員会とか環境委員会、成人学年委員会とか、そういう委員会が置かれてる。

 先ほどの質問にもありましたように、大宮東高校さんでは、後援会とPTA、会長さんがおられます。名前も、常任理事会、理事会、専門委員会と独特な名称を持たれてるというふうに感じました。

 理事会の中に、学校の分掌主任が理事として入ってるということを資料では拝見しました。恐らく多くの学校では、PTAを扱う分掌は学校に1つあって、そこが学校とPTAの窓口になってると。ともすると、学校の他の分掌の職員は、PTA活動になかなか関心が持てない。保護者がやってる。保護者と1グループが計画を進めてると、そういう形になろうかと思います。各分掌の主任が各委員会に入ってる。進路支援委員会と進路指導部、生活安全委員会と生徒指導部。それが1対1に連携を組んでると。それが、組織として学校と保護者の連携を強めてる、そういう体制が強力な学校だなという認識を持ちました。

 一つ一つの事業をやる上で、この保護者と学校の連携をいかに共有するか、それが大事な取り組みだと思っております。それを、大宮東高校さんの例で言いますと、組織の中に落とし込んで実践なさってるっていうのは、ほんとに素晴らしいPTA活動だと拝見いたしました。生徒の生き生きとした活動は、最初の校歌にしろ、体操にしろ、拝見することができました。その源が大きなおにぎり、唐揚げにあるのも分かりました。

 これからも後援会とPTA、学校が、テーマにありますように、連携を密にして、より良い生徒の支援に向かっていくように期待しております。

 きょうは、本当に素晴らしい発表をありがとうございました。

 以上で、終わります。

赤羽根:堀さま、ありがとうございました。

 以上で、埼玉県立大宮東高等学校の発表を終了いたします。

 みなさま、盛大な拍手をお願いいたします。

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