第63回 関東地区高等学校PTA連合会大会 神奈川大会

平成29年7月7日(金)8日(土)
関東地区高等学校PTA連合会 神奈川県立高等学校PTA連合会

第4分科会 「家庭教育とPTA」

1部 2部
発表者
茨城県
所属校
茨城県立日立商業高等学校
役 職
PTA 会長
氏 名
石和 敦(イシワ アツシ)
発表テーマ
「学校、家庭、地域社会の連携を担うPTA 活動の在り方」 ~青少年に豊かな人間性を培うために~

 続いて、後半の発表に入ります。茨城県立日立商業高等学校の皆さま、ご登壇ください。準備をいたしますので、少しお待ちください。

<準備>

益田:それでは、後半の発表に入ります。後半の議長、発表者、助言者の方々をご紹介申し上げます。議長の茨城県立日立商業高等学校長、宮内教夫さまです。(拍手)

 提案者の茨城県立日立商業高等学校PTA会長、石和敦さまです。(拍手)

 パソコン操作は茨城県立日立商業高等学校、久下沼秀穂さまです。

久下沼:よろしくお願いします。(拍手)

益田:助言者の神奈川県教育局障害学習課グループリーダー兼社会教育主事、古住有美さまです。

古住:よろしくお願いいたします。(拍手)

益田:それでは、議長の宮内さま、ごあいさつの後、進行をお願いいたします。

宮内:茨城県の日立商業高等学校校長の宮内と申します。どうぞよろしくお願いします。(拍手)

石和:茨城県立日立商業高等学校PTA会長の石和敦と申します。よろしくお願いします。(拍手)

宮内:それでは、座ってお話のほう進めさせていただきます。よろしくお願いします。先ほどから、音楽堂のお話が出ております。私も昨日リハーサルでこの音楽堂にお邪魔をしまして、この木の温もりといいますか、木の感触が伝わってきて、本当に素晴らしい音楽堂だなというふうに思いました。後ろの上のところに緑のランプが見えておりますが、当初は映画の上映も行われていたということで、古い映写機も残っているということも伺いました。画面にこういうスペースがあるのも、音楽堂ということで本来はコンサートなんでしょうけれども、映画の上映を行うということもあって造っていたんだということを伺いました。音響効果も本当に素晴らしくて、先ほども話に出ましたがマイクがなくてもお話が後ろまで届くというということで、大変驚きました。

 この建物、昨日お伺いをしまして、ほとんど戦後間もないころ建てられたほとんどそのままだということで、地域の皆さんが本当に大切に守り伝えてきた音楽堂なのだなとしみじみ感じた次第です。当時戦後間もないころ、これだけのものを作ると、ものがない生活にきゅうきゅうしてる中で、知事の決断というのは大変なものだったのではないかなというふうに感じております。

 最近話題になっております上野の国立西洋美術館、ル・コルビュジエですね、有名な建築家の設計ですが、こちらはそのお弟子さんの前川國男さんという方が設計したということで、そういう点でも大変由緒のある音楽堂。これからも大切に守り伝えてほしいなというふうに思っております。

 さて、日立商業なんですが、茨城県内には商業の専門校、単独の商業高校が4つございますが、そのうちの1つです。昭和38年4月に開校です。今年で55年目、1万3,000人の卒業生ということで、茨城県の県北地区を中心ではありますが県内外で卒業生、活躍してくれております。地域からも大変高い評価をいただいている学校です。画面に校舎が出ております。壁画が描かれておりまして波、岩、それから雲、それから虹などが描かれておりまして、中学生や保護者の皆さん、それから求人等で来校される方々等、大変好評をいただいている校舎、大変モダンな校舎でございます。

 本校は日立市内では最も南側に位置する県立高校です。東に阿武隈山地、それから東に太平洋を望むということで教室の校舎からきれいに日立港、港が見えます。景観は大変素晴らしいところです。茨城県外の方も水戸光圀、水戸黄門といえばおなじみかと思うんですけれども、実は水戸黄門が元気なころ、まず別荘の候補地として彼が考えていたのはこの日立商業の直近の場所でした。そのぐらい景色がいい場所と、風光明媚(めいび)なところということでございます。

 私は歴史を専門にしておりますので、この日立商業の周辺には県の指定の貝塚があり、それから古墳があり、それから戦国時代の久慈城というお城がありということで、歴史的な本当に先進地帯だなということで周辺散策するのが大変楽しみなんですけれども、これも日立商業がある場所というのが南北の交通路、海からの道、北と南、西からの陸路ですね。これがちょうど交わる場所、この日立商業の場所は交通の要所ということが由来、その背景があって、歴史的な史跡が多い場所ということになっております。この後、日立商業の校章が出てまいりますが、日立商業の校章はさまざまな道がこの場所で交わると、その交通の要所には商業が栄えるということをモチーフにした校章となっております。

 さて、本校は昨年まで商業科5クラス、それから情報処理科1クラス、6クラスで進んでまいりましたが、今年4月から商業科が1クラス減となりまして、40名の定員減、1クラス減でスタートをしました。これは決して本校が定員割れをしてるわけではございませんで、茨城県の県北地区、中学生の数が急激に減っておりまして、その調整のためということでこういった削減ということに、40名減、1クラス減ということになってしまいました。1学級減ということになりますと、予算も大きく減ってまいります。それから、先生の数も減らさなくちゃいけないということで、生徒の数が減り先生が減り予算が減りという中でこれまでの学校の元気を維持していかなくちゃいけない。この減で学校の元気がポシャッとなるようなことがあってはいけないと思い、頑張っていかなくちゃいけないなというふうに思ってるところです。

 本校は商業高校ではありますが、進路は進学と就職がほぼ半々になっております。本来の商業高校の検定などの、検定試験などを受けて資格を取るということと併せて、やはり進学者を意識して基礎学力をきっちりつけて上級学校に送ってやる。基礎学力の定着ということが、1つ大きな課題になっております。

 さて、これから本校のPTA会長、石和会長さんのご報告をお願いするわけですが、石和会長さん、こういう場所でプライベートな話をあんまりしてはいけないのかもしれないんですが、3人のお子さんを日立商業高校、本校に送っていただいております。既に卒業され、また在校しておるということで、3人の娘さんが本校に通ってくれております。上の子が日立商業に入ってくれて、さらに下の子も日立商業に入れよう、このお気持ち大変ありがたいなというふうに思って、私、感謝しているところです。学校づくりの中で日立商業に入って本当に良かったなと思ってもらえる生徒、保護者をというのを1つの目標にしておりますので、石和会長さんのような保護者の方がこれからもどんどん増えてってほしい、増やしていかなければならないなというふうに思っているところです。それでは、石和会長さんのほうにバトンタッチしてご報告をお願いします。

石和:それでは、始めたいと思います。皆さん、こんにちは。

会場:こんにちは。

石和:茨城県立日立商業高等学校PTA会長の石和敦です。発表テーマ、家庭教育とPTA、「学校、家庭、地域社会の連携を担うPTA活動の在り方」~青少年に豊かな人間性を養うために~という内容で発表させていただきます。よろしくお願いします。

 まずは本校の紹介から始めます。先ほど宮内校長先生からも紹介があったので、少しかぶるところがあるんですが。日立市は関東平野の北端に位置し、東は太平洋を望む山と海の豊かな自然に恵まれた茨城県北部の中核都市となっています。また、日立鉱山から発展し、日立製作所の企業城下町でもあります。本校はその日立市南部に位置し、高度経済成長期の昭和38年に創立しました。平成24年で創立50周年を迎え、平成29年度で創立55年になりました。校訓は誠実・協和・進取です。卒業生1万3,000人以上が県北地区を中心に活躍をしています。

 本校は第1学年商業科4クラス、情報処理科1クラスの5クラス編成で、第2・第3学年は商業科5クラス、情報処理科1クラス編成で合計17クラスです。男女の比率は男子4割程度、女子6割程度です。決して人気がなく、定員割れをして学級減になったわけではありません。昨年度の入試では倍率が1.3倍超えていました。本校は、多くの資格取得と部活動を中心にして人間性を磨く育成をしています。簿記、情報処理など商業系の資格から、漢字、英語検定などの普通教科の資格まで取得しています。

 部活動は運動部12部と文化部9部が活動しています。運動部では平成28年度に陸上競技部、ソフトテニス部、剣道部が関東大会出場を果たしました。平成29年度は陸上競技部、ソフトテニス部が2年連続関東大会出場を果たし、ソフトテニス部においてはインターハイ出場を決めております。文化部も盛んで、平成28年度は簿記部と珠算電卓部が全国大会出場を果たしました。平成29年度は簿記部が2年連続全国大会出場、マルチメディア部は情報処理競技大会において全国大会出場、吹奏楽部は全国高校総文祭に茨城県選抜吹奏楽団として出場を決めております。

 茨城県では、ほとんどの高校が夏の甲子園の予選の1回戦から全校応援を実施しています。本校も団結力やお互いをリスペクトする気持ちを育成するため、毎年実施しています。7月上旬の大会に合わせて、吹奏楽部、応援団、チアガールは昼休みを利用して、熱心に練習に取り組んでいます。また、全校練習を例年2時間ほど行って本番に臨みます。

 また、野球部は3年ほど前から地元の久慈小学校へ朝のあいさつ運動に行っています。久慈小学校の野球部が激励に本校に来てくれました。応援だけでなく、小学生が一生懸命折ってくれた千羽鶴を送ってくれました。卒業生や野球部の保護者だけでなく、多くのPTA会員や地域住民が真剣にプレーする野球部員に熱気ある応援を送っています。平成28年度は1回戦で惜しくも負けてしまいましたが、全校一丸となって応援したことは、野球部だけでなく応援した全員が心に残る1ページになったと思います。

 進路状況は進学と就職の比率が例年半分ずつで推移しています。ここ数年で大学進学者が増加するとともに、事務系の就職者が増加しています。銀行などの地元金融機関が、高卒に対する求人を再開したことが大きいと思われます。

 では、本題の本校PTA活動の概要を説明します。主な活動は年3回の役員会。PTA・部活動後援会総会、支部活動、生徒指導・広報・成人教育の各委員会の活動からなっています。PTA・部活動後援会総会は授業参観、総会、支部総会、各委員会、学年クラス懇談会という日程で行っています。授業参観の様子です。右端の廊下の辺りに見えるのが保護者の方々です。普段の子どもの様子を知る良い機会となっています。3学年は例年授業参観のときに、保護者参加型の進路説明会を開催しています。保護者と子どもで進路を考えていただく良い機会になっています。

 総会の様子です。本校はPTAとは別に部活動後援会があります。主にPTA役員を卒業された方が務めています。部活動活性化に大変尽力していただいております。例年150名ほどの保護者が参加しています。本校PTAには6支部があり、支部活動を行っております。PTA総会と同様に決算、予算、事業報告、事業計画などを審議しています。数名ずつの先生方が各支部を担当していただき、助言などをしてくださいます。

 続いて、生徒指導・広報・成人教育の各委員会が開かれます。第1回は主に顔合わせです。支部の役員は評議員として、各学年から6名から10名ほど選出され、それぞれの支部で活発に活動しています。主な支部活動は学校周辺、各駅のクリーン作業、吼洋祭、文化祭での模擬店、各委員会の選出など、本校PTA活動の要となっております。

 吼洋祭は隔年開催の行事で、平成28年度は実施していません。吼洋祭がない年度は体育祭を実施しています。この画像は、平成27年度第1日目の体育館での吹奏楽部の発表の様子です。ほかにも各クラスでダンスや合唱、有志による男装・女装コンテストなど熱気ある発表がありました。2日目の一般公開はご覧のとおり、保護者はもとより多くの地域住民に参加していただきます。地域住民に本校を知っていただく良い機会と考えています。

 各クラスの模擬店は、おかげさまで多くの店が完売することができました。PTAも生徒に負けず6支部全て模擬店を出店し、店の装飾や帽子を制作したりして揚げパンやおにぎり、シュークリーム、ポップコーンなど多数の商品を販売し、全ての支部が完売することができました。そのほか、部活動後援会では餅つきを実演販売をしました。また、地元の先生はサーターアンダギーの製造販売をしました。

 各委員会活動も活発に活動しています。生徒指導委員会は主に先生方との巡回指導を行っております。夏休みを中心に各祭りの巡回指導をしています。県北地区の祭りを中心に例年6つの祭りを担当しています。10月には先生と生徒指導委員長で列車添乗指導をしています。私もおととししましたが、電車での生徒の様子がよく分かりました。11月には「さわやかマナーアップ運動」で駅や学校周辺において、生徒とともにポケットティッシュを配布しながらあいさつ運動を実施しています。

 広報委員会の活動は6月末と3月の卒業式において、年2回定期的にPTAだよりを発行しています。学校行事や部活動を記載することで子どもの様子を知ったり、本校PTAの行事や高P連関係の講演概要など、PTA活動を紹介したりしています。平成28年度は12月にPTAだより号外を発行しました。特に支部活動、各委員会活動、学校での生徒の活動等を会員の皆さまに広報することができました。号外作成に当たっては、広報委員会が年4回ほどの委員会を開催して作成しました。

 成人教育委員会の活動は、8月のPTA研修旅行、10月ごろのPTA親善球技大会、11月の家庭教育研修講座が主な担当行事です。PTA研修旅行は昭和52年から始まり、平成29年度で第41回を迎えます。学校視察、工場見学、歴史遺産視察、芸術鑑賞を通じて見聞を広めることと、会員相互の親睦を図っています。例年大型バス2台分の約75名募集のところ、締め切りかなり前にいっぱいになってしまうぐらい大盛況です。

 平成27年度は工場見学として、アサヒビール茨城工場に行き、横浜中華街で昼食後、カップヌードルミュージアムに行きました。当初はキリンビール横浜工場に行き、横浜尽くしの研修旅行にするつもりでしたが、さすがに横浜と感じました。8月の工場見学は予約いっぱいで行けませんでした。平成28年度は豊洲市場移転問題で注目されている築地市場を見学、買い物をし、昼食を取りました。途中豪雨になりましたが沿道は混雑し、さすが世界の築地市場だと感じました。その後、芸術鑑賞として、劇団四季で「マンマ・ミーア!」を鑑賞しました。また、バスの車内では本校の概要、部活動報告、進路状況、学校諸行事のビデオ鑑賞などの研修をしっかりと行っています。

 PTA親善球技大会は昭和56年から開催し、平成28年度で第36回を迎えました。ソフトボール、バレーボール、キックベースボール、ソフトバレーボール、ペタンクとさまざまな種目を過去に実施しました。ここ数年はペタンクを実施しています。簡単にルールを説明すると、カーリングやボッチャのような種目で、ビュットという的に相手より近い球がたくさんあるほど点数が入ります。激しい運動は全くしません、けがしちゃいますので。例年100名ほどが参加しています。支部対抗で優勝や準優勝には商品があるので、白熱した戦いになります。

 本分科会テーマ、家庭教育とPTAに沿う家庭教育研修講座という本校独自の行事があります。昭和50年から開始し、平成28年度で第41回になりました。平成27年度からは隔年開催にしたため、実施していません。本講座の趣旨としては教員、保護者、生徒、三者による話し合いを行い、本講座を通じて保護者としての悩みや子どもの悩みなどを持ち寄り、先生方の意見を交えて本音で話し合える機会を設け、問題解決に役立てるというものです。主な構成は授業参観、全体会、分科会、閉会式となっています。授業参観は前日のPTA総会と家庭教育研修講座において実施しています。年2回実施する高校はあまりないと思います。本校での子どもの様子が保護者に伝わる良い機会と捉えています。

 平成28年度は、神奈川県を拠点に活動している水谷修先生の講演を実施しました。子育てで一番大切なことという演題で講演していただきました。水谷先生の本音で熱意を持った問いかけに生徒、保護者は真剣なまなざしで聞き入っていました。生徒には絶対に危険薬物に手は出さない、夜の世界に入らないことを多くの経験を元に話していただき、聞いて良かったという生徒が多数でした。保護者に対しても熱心に問いかけていただきました。

 全体会での主な生徒の感想です。あなたの命はあまたの犠牲になった命の上にある。薬物は専門医でないときちんと治療できないなどがありました。保護者の感想は、大人の世界の映し鏡が子どもの世界になることを具体的に話していただき、自分の行動を考え直した。子どもを褒めることの大切さ、9回褒めて、1回叱るなどがありました。そのほかは要綱に掲載しました。後ほどご覧ください。

 昼食後、3つの分科会に分かれ、保護者、生徒、教員が参加し、全体会の内容を踏まえて話し合いをしました。今回の分科会でのテーマは表示のとおりとしました。1分科会は保護者約20名、各クラス代表生徒12名、助言する教員1名、支部担当教員数名で構成しました。その分科会でさらに3グループに分け、保護者7名程度、生徒4名の少人数で話をしました。進行は表示のように行いました。1、水谷先生の講演で心に残っている内容を3つ以上箇条書きしていただく。2、みんなで発表、感想、そして講話を振り返る。3、テーマに沿ってディスカッション。4、きっかけ、気付きをまとめる。5、分科会内で発表。6、助言者より講評、まとめとなっております。

 最初は話しづらい生徒や保護者もいましたが、しばらくすると活発に意見が出てきます。ディスカッションではテーマと違ったことまで派生して、熱心に意見交換している保護者もいました。保護者の方々もほかの生徒さんの意見に興味津々で、自分の子どものことを想像しながら聞いていた方も多かったようです。分科会での発表では、自分のグループの結果を分科会全員に発表しました。閉会式では3つの分科会参加者が集まり、代表者が各分科会から出た結果を発表しました。ほかの分科会の結果を聞き、参加者相互に情報を共有できるようにしています。

 分科会での代表生徒の感想です。自分の夢を笑わないで聞いてくれて感謝と感謝の言葉もありました。主語が分からないので親なのか、分科会の参加保護者などに対してなのかは不明です。きっと生徒の親だと思います。保護者の感想です。子どもたちの気持ちが分かって良かった。テーマと違う内容も話せて良かった。ほかの子どもに自分の子どもの悩みを相談できて良かったなどがありました。全体会同様、要綱に掲載しました。後ほどご覧ください。

 家庭教育研修講座のまとめに移ります。参加された保護者には親の目線と子どもの目線の違いが分かる。ほかの家庭の意見が聞ける。ほかの親と生徒との相談ができる。親子のコミュニケーションの取り方の参考になるなどを実感していただき、各家庭の教育、子育ての在り方を見直す良い機会であると感じています。

 最後になりましたが、2年前から2月に保護者・生徒向けに岐阜経済大学の高橋正紀先生をお迎えし、冬季講演会を実施しました。部活動を真剣に取り組む意義と部活動だけでなく、なぜ勉強するのかといった根本を分かりやすく講演してくれました。詳細は要綱に掲載いたしましたので、後ほどご覧ください。家庭教育研修講座や冬季講演会など、本校PTAでは生徒・保護者の支援に力を入れています。ちょっとした家庭での悩み、家族には相談しにくいことを話し合える機会を設け、より良い子育て、教育につなげていくものと考えております。これで茨城県立日立商業高等学校の発表を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。(拍手)

宮内:ありがとうございました。それでは、ここで会場の皆さんからご質問・ご意見頂戴したいと思います。学校名をおっしゃってからお願いできればと思います。よろしくお願いします。いかがでしょうか。

石和:どうぞお願いします。

藤沢工科高校:神奈川県の藤沢工科高校ですが、先ほど支部会とありましたがPTAの構成がちょっと分からなかったので、本部があり支部会があり各委員会があり、その構成がちょっと。支部会はどの位置でどういう役割をしてるかということが分からなかったことが1点と、PTAが文化祭に参加して模擬店等やいろいろな企画をすると思うんですが、そこで得た売り上げに関しては、どのような活用法をされているかっていうことをお聞きしたいと思います。お願いします。

宮内:ありがとうございます。支部会等の組織の問題と売り上げ。

石和:事務局からお願いします。

野呂:すみません。紹介もなく壇上に上がってしまいまして、日立商業高校で渉外部部長をしております野呂と申します。よろしくお願いします。では、2点質問ありましたので、まず1点目、本校の支部ですね。どういう位置付けかということなんですけども、座らさせていただいて説明させていただきます。本部役員のほうが石和会長をはじめ6名おりまして、実は本部役員も支部に所属してまして支部が母体といいますか、石和会長は日立支部というところで日立の北側というか、日立よりも北茨城とか高萩とかそちらのほうの支部なんですけども、支部から支部の評議員っていうんですけど、それが1学年1支部10名ぐらい、各支部6支部ありますのでそこで60名程度いまして、3学年いまして全体で180とか200名ぐらいいる中で支部のその評議員ってなってもらったお父さん、お母さん、保護者の皆さまから代表して、本部役員を選んでいただくっていうかたちになっておりまして。

 実際には支部会という会は、PTA総会のときもしくは本部役員会のときに支部の代表の方が来ていただいたりするんですけど、終わった後に非公式というか、何ていうんですか、かしこまってはやってない状態です。ですので、かしこまってるのはPTA総会の1回だけなんですけども、本校の支部活動を支えているというのは、その支部に入っている評議員の方々の中から成人教育とか広報委員とか生徒指導委員の委員も選ぶし、清掃活動とかも各支部でやっていただいたりとか、町の順守とかも当然やっていただいたりとかっていうPTA活動のほぼほぼ全てを支部役員の方々っていうか、評議員の方々がやっていただいてるのですごく要だということです。

 会としてはPTAの本校の予算のほうから年間7万円ほど6支部に補助を出してるんですけどそこでどっかの、私はあまり参加してないんですけど、どっかの会、寄り合い所とか借りたりして集まって役員を決めたりとか係を決めたりとか、そういうことを各支部それぞれにやっているという状況です、それが1点目です。よろしいでしょうか。

藤沢工科高校:支部というのは地域なんでしょうか。

野呂:地域です。なので、一番広いのが石和会長さんがいる日立支部とか、あと学校周辺は久慈なので久慈支部とか、あと水戸とかちょっと離れたところはひたちなか市とかは勝田支部とか地域ごとに分けてます。近くの近所の方々が集まってやってるというかたちです。

藤沢工科高校:その地域っていうのは、小学校とか中学校なら分かるんですけど、高校でこの地域から来る子が薄いとかそういうのは。

野呂:あります。当然どこから来るとかっていうのは年々変わってきますので、厚い薄いはあるんですけども、厚いところには少し多めに役員の方々を出していただき、人数少なくなってしまったところは最低限というんですか、先ほど10名と言ったんですけども7名っていうところもありますし、多いところは12名とか13名とかっていうとこもあるんで、その辺で調節していただいてるっていう状況です。よろしいでしょうか。

 じゃ、2点目ですね。文化祭での売り上げなんですけども、去年、おととしから、私が部長になりまして提案したんですけども、全て売り上げは生徒会に寄付をしてます。寄付をして生徒会にお金を寄付をして部活動の補助、もしくはJRCのようなボランティアの募金のほうに募金していただくというほうに全てを回しておりますので、支部に戻ってくるってことはないようにしております。よろしいでしょうか。

藤沢工科高校:はい。

宮内:それでは、時間的な都合でもうお一方、ご質問・ご意見ということでお願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。

尾崎:ご講演の貴重なお話ありがとうございました。吉田島高校の尾崎と申します。非常に今回のお話を聞いておりまして、とてもPTA活動が活発だなっていう印象を受けました。そういう熱意も本当に伝わってきました。素晴らしいことだと思っております。そこでちょっと日ごろのPTA活動で僕の疑問もあってお聞きしたいのですが、最近PTA活動に関しまして、非常にネガティブなニュースを目にするようになりました。例えばPTA活動は任意であるとか入らなくてもいいとか会費を払いたくないとか、そういう話がぽつぽつブロガーの中でも書かれてきています。

 そこでこれだけ活発に活動されてる皆さんの立場から、日ごろPTA活動を活発に参加型を多くしてくようにするための工夫があればお聞かせいただきたいのと、それからこれから神奈川県がそのコミュニティー・スクールというふうに変わってくると聞いてます。そういうふうな方向にいくに当たって、何か次のPTA活動で期待することがあればその辺をお話聞かせていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。

石和:では、PTA活動活発化っていうことのお答えになるかどうか分かりませんが、やっぱり日立商業には部活動後援会ってあります。その部活動後援会を通して、部活動にものすごい力を協力していただいております。そういう姿を親御さんが見てるとやっぱり積極的に参加してくださいます。役員もOBの方々もみんな協力的で、そういうのがありまして、結構やっぱわが子のためにはみんな部活動だけではなく、じゃ、違うことも協力しようと、そういうふうな巡り巡っての力合わせみたいになっております。

特に必ず来てくださいとか、そういう強制はしておりません。全部自主性に任せております。巡り巡って協力していただいております。こんな感じでよろしいですか。

宮内:補足でありますか、何か。

野呂:では、事務局のほうから。本校、先ほど石和会長から発表がありました中でPTAの研修旅行ですね。バス2台で締め切り前にっていう、締め切り前に募集定員が埋まってしまうっていうことで、今年度も私がここのとこに来る前にあと2名っていう状況で、来週、再来週ぐらいが締め切りなんですけど、あと2名っていう状況でこちらに来させていただきました。PTA研修旅行とか正直先ほど芸術鑑賞とかってあったんですけど、例えば逆を見れば先ほど言ったとおり任意団体とかいろいろつければ、遊んでんじゃねえかとかっていう話は当然出てくるかもしれませんけども、私どもではそこのPTA研修旅行の中で、例えば今年度は午前中文化遺産である西洋近代美術館とか迎賓館とか回って、午後はGINZA SIXで松坂屋が変わったとこで午後は回るんですけれども、それだと残り2名になってるんですけども。

 集まっていただいた先ほど言った役員っていうか、支部の役員の方々とか、一般のPTA会員の方々とかバス2台なのでさまざま混じってますので、そこの中で会員相互の親睦といいますか、そちらで図って今のところ、皆さん満足して私どものPTA活動に理解を得ている状況でございますので、本校ではあまりそういう質問はあまり出てこないのかなと、今の現状ではと思っております。以上です。

宮内:よろしいでしょうか。ありがとうございました。それでは、ご清聴ありがとうございました。昨日は私ども中華街に行きたい気持ちを抑えながら、こちらでリハーサルをさせていただきまして、終わったのが7時半という時間になってしまいました。音楽堂のスタッフの皆さん、それから神奈川高P連の皆さんに心からお礼を申し上げて、報告を閉じます。ありがとうございました。(拍手)

益田:ありがとうございました。これで後半の発表、研究協議を終わります。茨城県立日立商業高等学校の皆さま、素晴らしい発表をありがとうございました。

 ここで、ただ今の発表に対してご助言をいただきます。茨城県立日立商業高等学校の発表に対して、神奈川県教育局生涯学習課グループリーダー兼社会教育主事、古住有美さま、ご助言をお願いします。

古住:今ご紹介にあずかりました神奈川県教育局生涯学習課の古住と申します。どうぞよろしくお願いいたします。まずは本日の発表のご準備、お忙しい中、石和PTA会長さま、それから宮内校長先生、昨晩も7時半まで準備されてたということで、本当にその点に対して敬意を表したいと思います。誠にありがとうございました。

 今質問された方の感想の中にもあったんですが、私も同感で非常に地域の方たちと一体になったPTA活動ですとか、OBの方まで卒業された後もそういった応援を支えにしながらされている活動、非常に聞き応えがあったなというふうに思っております。心強いなと思った日立商業高校のPTA活動の中で、まず一つ私からお話したいことは、PTA活動ってどんな目的でやるかって考えたときに真っ先に思い浮かぶのは、まずは子ども達の健全育成っていうことが皆さん出てくると思うんですけど、発表資料の最後のほうにございました保護者の支援も大事にしていきたいっていうこと、ここにとても心強い気持ちが湧きました。

 今家庭教育を巡る課題っていうのは、本当に世間一般でも言われておりまして、家族構成の変化ですとか地域の方との関わりも、本当に私たち子どものころより減ってきている状況ですよね。気さくにそういう子育てについて話し合うことができなかったり、そういうことで孤立が生まれてしまったり、あるいは1人親家庭が増加していたり、子どもの貧困っていう問題も出てきて、本当に家庭教育困難な時代になっているのかなということを、いろんなところで感じるこのごろでございます。それはもちろん皆さんそう思っていらっしゃると思うんですが、一つ一つの家庭の問題ではなくて、やっぱり社会全体、地域でそういった家庭、保護者の方が安心して子育てできるように応援していくっていうことが本当に求められてきている時代だと思いますので、そういった中で日立商業高校のPTA活動の皆さんの、この保護者の支えも大事にしていくという言葉に非常に心強さを感じました。

 本当に家庭教育大変なのかなと思って、私ちょっと調べてみたんですが、国の調査が出ておりまして、こんな結果がありました。まず一つ、子育ての悩みや不安がありますかという保護者、4割もいらっしゃいました、調査結果ですね。じゃ、不安がある中で子育ての悩みを相談できる人はいますかという問いに対しては、平成26年度が最新の調査結果だったんですが、そういう人たちがいると答えた保護者の人数43.8%でした。ちなみに同じ問いで平成14年度、26年度から12年前の調査結果は悩みを相談できる人がいると答えた保護者の方は73.8%いたんです。この12年間の間に30%もの相談できる方がいると答えた方の数値が落ちているということで、やはりそういう時代になっているのかなというふうに感じました。

 そして、3点目なんですが、地域で子育てを支えるために重要なことってどんな事だと思いますかという問いに対して、一番多かったのは子育てに関する悩みについて、気軽に相談できる人や場所があることだと答えた方が58.1%。これにとても近い数値で2番目に多かった回答が、子育てをする親同士で話ができる仲間づくりの場があることと答えた方が54.5%いました。この親同士で話ができる仲間づくりの場があるっていうこの回答に対して答えられるのは、PTAの役割として非常に可能性のある部分なのではないかなというふうに感じました。今日の日立商業高校の活動の中にもありましたけれども、まず親の親睦を図る社会見学ですとか、球技大会。今発表の質問の回答の中に遊んでるんじゃないのって言われちゃうかなっていうような回答があったんですけれども、親睦を深めて楽しい雰囲気の中でこそ、親同士のネットワークはつながりやすいのではないかなというふうに思いました。

 ただ、やはり先ほど回答にあったようにただ楽しむだけではなくて、そこにPTA活動の視点もぜひ入れていただいて、子育てについてちょっと情報交換できる時間を持ったりですとか、ネットワークをつくるという意味合いで初めて会った方とちょっと交流できるような場を持つとかちょっとしたひと工夫を入れることで、さらに充実したその親睦を深めるための活動もいいものになっていくのではないかなというふうに思っております。

 そして、今日の発表の中でまさにそこの課題について取り組んでいる家庭教育研修講座、この発表非常に私も興味深く聞かせていただきました。何よりもとてもいいなと思ったのは、保護者だけではなくて、生徒、それから先生も一緒に交えた場づくりの実践をされていることですよね。昭和50年から始まって非常に長く続いていること、目的を大事にしながらぜひこの活動は続けていっていただきたいなと思った活動です。PTA活動の中にあるものって、何だかよく分からずに前やってたからやっていくって、踏襲していくっていうこともありがちなんではないかと思います。そういった中で形骸化していってしまうっていうこともあるんですけれども、この家庭教育研修講座、非常に意義深いものですので、目的を毎年確認していただきながら深めていただけるといいのかなと思いました。

 さらにこの活動の持ち方で非常にいいなと思ったのは、参加型のかたちで行っているということですよね。ただ、講演会を聞くだけではなくって、生徒、先生、保護者が一緒になって気付きを交流する時間があること。これ、非常にいろんな研修会の場でも参加者の学びを深めるために用いられる手法なんですけれども、これがずっと続いてるっていうのも日立商業高校さんの素晴らしいところだなというふうに思いました。参加型の良さは自分の中での気付きを、もう一回どんなことを私は感じたかなっていうことを表に出すことで、それをしっかり認識自分でできること。それから、いろんな人と交流することで自分では気付かなかった、そういうこともあるよねっていう気付きを得ることで学びを深められること、こういった良さがあります。さらに、率直にこの日立商業高校さんの参加型の中では、いろんな親からの気持ち、子どもの気持ちが交流されていたっていうところにあると思います。

 助言ということで、ぜひこれはもったいないなと思ったので、可能でしたらなんですけれども、子どもたちの素直な実際の声がたくさん拾える活動だと思ったんですね。ですので、ぜひ全体で共有できるような工夫がされると、もっといい活動になるのかなというふうに感じました。参加されてるのはごく一部なんですよね。そりゃやっぱりスペースの問題とかでどうしても仕方のないことだと思うんですけれども、ぜひこれを子どもはこんなふうに感じてます、親御さんはこんなふうにみんなのこと心配してるんだよなんていうことが全体、学校の保護者の皆さん、それから生徒たちの皆さんにも共有できるような何か工夫ができるといいかなというふうに思いました。例えば、広報誌の活用なんかがひとつ考えられるのではないかな。

 いろんなやり方があるので、これは私が個人的に考えたことなんですけれども、広報誌ってPTAの活動の中でも皆さんに還元できる、会費を還元できるものなんですよね。やっぱりバスツアーとかこういった話し合い活動も参加できる方は限られてしまうんですけれども、広報誌は皆さんに一律にお返しできるものですので、みんなで共有できるそういったものを活用していただいて、例えばこの子どもの気持ち、保護者の気持ちなんていうことをテーマにして、皆さんで共有できることがあればとってもいいなというふうに思いました。

 いろんな保護者の皆さん、生徒の皆さんの率直な気持ち、大変私も興味深く見せていただいた中で印象に残っているのがこんな感想です。保護者の方の中からは褒めることの大切さが分かったとか、生徒の方から出た感想では黙ってそばにいてくれて感謝、自分の夢を笑わないで感謝ということで、子どもを見守り受け止めるっていうことが大事なんだなということが、この実際の声から伺えた次第です。

 なかなか高校生になると子どもとどう接したらいいか分からないっていう悩み、本当多く聞きますよね。この中にある黙ってそばにいてくれて感謝っていうこの言葉で、もう実はやたらいろんな教育論語らなくても子どもを見守って受け止めるだけ、そばにいるだけで十分なんだなっていうことがこの感想から伺えました。日常の何気ない語らいの中からお子さんとのつながりを保っていくことが大切なんだなというふうに感じました。そういったお子さんとの関わりということで、ひとつ申し上げておこうと思ってきたことがあります。これからの時代、大人が子どもにどう関わっていくのかっていうことなんですけれども、先ほど家庭教育行う上でとても困難な時代だっていうふうに申し上げたんですが、子どもを取り巻く状況、課題についても非常に先行き、見通しが困難な厳しい時代だということが共有されています。

 国際化ですとか情報化、それから人工知能の発達によって、今ある仕事がなくなるかもしれないなんていうこと、皆さんも耳にされることがあるんですが、そういった先行きがどうなるか分からない時代で、この子たちがどんな力を身に付けていったらいいのかっていうことを、本当に真剣に考えていかなければいけないっていうような時代になっています。そうした中で学習指導要領、ちょっと硬い話になってしまうんですけれども、全国どこの各地にいても一定の教育水準が受けられるように、国が定めている基準なんですけれども、この学習指導要領の改訂が10年に1回されていまして、もうすぐ小学校から順番に、平成32年度から小学校から順に毎年中学、高校というふうに新しい学習指導要領で学校の教育が行われていくわけなんですけれども、非常に新しい転換になるような内容が文部科学省から告示されています。

 具体的にはそういった先行きが見通し困難な時代の中で、学校が学校だけに閉じていてはいけないということで、地域におけるあらゆる人的、物的資源を活用していきましょうということで、社会に開かれた教育課程ということがコンセプトとしてうたわれています。それを実施していくために必要なものとして、家庭、地域との連携・協働、これが大事だということも示されています。多様な大人との関わりを子どもに持たせることが必要であるということが言われているんですね。地域とともにある学校への転換ということで、これは国のほうからも非常に大きな転換だということでお話があります。

 そういった中でやはりPTA、地域の方を取り込むということで、非常に大きな役割を担えるのではないかというふうに感じております。先ほど子どもがそばにいてくれるだけで感謝というふうにあったように、実は子どもの声を聞いて受け止めて見守っていく視点を持った大人の存在っていうのが、今非常に大事だというふうに言われています。なかなか先ほど地域社会の希薄化というような課題も私、お話させていただいたんですけれども、子どもが小さいときからいろんな大人と関わる機会が減ってきています。ですから、そういった学校の中に社会を取り込んでいくような工夫が求められてきています。ぜひ、皆さん、地域との連携っていうのも大事に考えながらPTA活動進めていらっしゃるかと思うんですけれども、そういったこともこれから大事にしていただければなというふうに感じています。

 最後にまとめとして、PTA活動そのもののことでちょっとまとめさせていただきたいと思います。先ほど質問の中にもあったんですけれども、今PTAの在り方がさまざまなところで語られていると思います。やっぱり子どもを育てるって学校だけでも駄目だし、家庭だけでも駄目で、協力なしにはできないんですよね。そういった意味でPTAが組織としてあるってことは、非常に大きな力になるというふうに感じております。ただ、時代も変わってきていますので今ある活動がどうなのか見直していくこと、整理していくっていうことは必要になってくるのではないかなというふうに感じています。そういった意味で、先ほどもちょっと申し上げたんですが、今ある活動がそれぞれどんな目的があって、行われているのか。ただこなすだけではなくてその点を大事にしながら、相手のことを思いながら進めていっていただければなというふうに感じています。

 最後に生涯学習課から来ているということで、皆さん、PTAの皆さんにとってもこの活動に参加することは非常に大きな学びになっているかと思います。皆さん自身のやりがいですとかネットワークづくり、学びにもなっていて、まさに生涯学習に資するものとなっていると思います。皆さん、PTAを経験された方、やって良かったということをたくさん聞きます。そういった感想、やって良かったよっていうことも周りの人に伝えていただきながら、なるべく多くの方と一緒に子どもを支えていけるような活動が、今後も皆さんの各所属のところで展開されることをお祈りしております。本日は私もこのような役割をいただきまして、大変勉強になりました。お礼を申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

益田:古住さま、ありがとうございました。茨城県立日立商業高等学校の皆さま、お席にお戻りください。(拍手)

 これでこの分科会の研究協議は、全て終了となりました。会場の皆さま、最後に議長、提案者、助言者の方々に今一度盛大な拍手をお願いいたします。(拍手)ありがとうございました。このあと、関東神奈川大会の閉会式を行います。準備をいたしますので、このままお待ちください。

 これより、第63回関東地区高等学校PTA連合会大会神奈川大会の閉会式を行います。それでは、閉会のあいさつを関東高等学校PTA連合会副会長の茨城県連平成28年度会長、篠塚洋一が申し上げます。

篠塚:本日は、第63回関東地区高等学校PTA連合大会神奈川大会に関東各県から大勢の皆さまのご参加をいただき、誠にありがとうございます。本大会が神奈川県教育委員会、開催地であります横浜市、さらには神奈川県高等学校長会の熱いご支援・ご協力の中開催できましたこと、心よりお礼申し上げます。また、大会運営に際しまして、神奈川県高P連の役員の皆さんをはじめとする実行委員、県内PTA会員の皆さまには大変なご苦労をおかけいたしました。おかげをもちまして、実りある大会になりました。重ねて感謝を申し上げます。大会参加の皆さまにおかれましては、今後各PTA活動の一助になればと願っております。子どもたちの健全育成のために、活力あるPTA活動をこれからも実践され、ご尽力をいただいてもらえればと思います。

 結びに、各県連と各単位PTAの活動が子ども達の大切な未来につながり、PTA活動が大きな大きな樹形図になることを願い、皆さまの益々のご健勝をご祈念申し上げまして閉会のあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手)

益田:ご参加の皆さま、ありがとうございました。以上で大会の全日程を終了いたします。また、来年栃木でお会いいたしましょう。(拍手)大変お疲れさまでした。お席にお忘れものなどなさいませぬよう、どうぞお気をつけてお帰りください。

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